「地下アイドルってなに?」
「かなりつらいって聞いたけれど大丈夫?仕事内容を詳しく知りたい!」
「ぶっちゃけどれくらい稼げるの?」
など、気になること多くありませんか?
そこで、本記事では「地下アイドルとは?」というテーマで、幅広い情報をお伝えします。
具体的には以下の内容です。
- 地下アイドルの定義やその歴史
- 地下アイドルと呼ばれる理由
- アイドルと地下アイドルの違い
- 地下アイドルの仕事内容と収入
地下アイドルという仕事について、わかるようにサクッと紹介します。
とくに地下アイドルに偏見があったり、地下アイドルを目指したいと思っている方は、ぜひご一読ください。
輝く笑顔でファンを癒やす地下アイドルという仕事を、正しく理解できますよ!
目次
地下アイドルとは?定義を紹介!
地下アイドルの定義は、
「マスメディアへの露出よりも、ライブを中心に活動しているファンとの距離が近いアイドルの総称」
です。
中でも自分の持ち歌ではなくカバー曲で活動するアイドルを「地底アイドル」と言います。
別名でライブアイドル、インディーズアイドルと呼ばれることもしばしば。
もともとは地下アイドルという呼び方の印象が良くないので、ライブアイドルという言葉が誕生しました。
細かいところでは、以下のような区別もあります。
- 小規模な芸能事務所が運営していれば「地下アイドル」
- アーティスト性の高い事務所が運営であれば、「インディーズアイドル」
具体的には、以下のグループが地下アイドルと呼ばれます。
- 仮面女子
- 原宿駅前パーティーズ
- フィロソフィーのダンス
- 26時のマスカレイド
- 悲劇のヒロイン症候群
彼女らの活動は、地下アイドルの定義のとおりライブが中心です。しかし、YouTubeブームのおかげて積極的に動画を配信する地下アイドルグループも急増しています。
時代の変化により、地下アイドルの活躍の場所やチャンスがどんどん増えているわけです。
なぜ地下アイドルと呼ばれるのか?
地下アイドルと呼ばれる理由は、活動場所です。
- テレビにほとんど出演せずに、地下に潜って活動しているから
- もともと地下のライブハウスで活躍していたから
- 数が多すぎて有名になれなかったから
という3つの説があります。
それぞれのストーリーについては、次の「地下アイドルの歴史」で詳しく説明しています。
地下アイドルの歴史
続いて地下アイドルの歴史を、以下の流れで紹介します。
- ①アイドルが地下で活動するようになった理由
- ②やってきた地下アイドルブーム
- ③地下アイドルが急増したわけ
順番に解説していきます。
①アイドルが地下で活動するようになった理由
地下アイドルの原点は、90年代初頭です。当時は「アイドル冬の時代」と呼ばれており、歌番組に出演する機会が激減。なので、地下アイドルの先駆者たちは、ライブハウスでの活動を選びました。
そこに重なったのが、様々な人気テレビ番組からはじまったバンドブーム(J-POPなど)です。そのため、メジャーなライブハウスのほとんどがバンドで持ち切り。
楽器をもたずに観客を魅了するアイドルに、活躍の場はほとんどありませんでした。アイドルに厳しい環境の中で、彼女らが主に活動できた場所は東京の四谷にある地下ライブハウス「四谷Honey Burst」です。
それから、
- 地上波放送か
- ライブハウス
という2つの活動場所で、アイドルの呼び方が分けられるようになりました。
ちなみにアイドルの先駆者というのは、以下の3人が有名です。
- 森下純菜
- 水野あおい
- 鈴木まりえ
彼女たちはプレアイドルとも呼ばれていました。
②やってきた地下アイドルブーム
2000年代に入って、地下アイドルは黎明期を迎えます。「アキバ系」という言葉ができたのも、同じ時期。
アイドル活動をしていた「桃井はるこ」や、女性パフォーマンスユニットの「FICE」が歩行者天国ではじめた路上ライブがきっかけです。
そして、2005年には秋葉原が大きく変化します。
- 「2ちゃんねる」でラブストーリー『電車男』が秋葉原で話題になる
- 「萌え」が新語、流行語大賞を受賞し、アキバ系という言葉が広まる
- 音楽活動をしていたメイドグループの「完全メイド宣言」がアキバ系アイドルとして注目される
などの出来事が起こり、歩行者天国にパフォーマーが次々と増えました。こうしてアイドル文化は徐々に盛り上がり、後の地下アイドルも急増につながります。
③地下アイドルが急増したわけ
地下アイドルが急増した理由の1つは、2009年に社会現象となったAKB48大ブレイク。なぜなら、彼女らの活躍はファンに新しい価値を与え、多くの女の子に勇気を与えたからです。
AKB48はメジャーデビューしており、トップクラスに有名ですがもともとは地下アイドルでした。「会いに行けるアイドル」というコンセプトと劇場を中心とした活動は、まさに地下アイドルそのものです。
最初の講演の観客が7人だったのは、ファンの間でささやかれています。そんなAKB48がファンに与えた価値は、
「完成した歌やダンスを見るのではなく、未熟なアイドルを応援して育てていく」という楽しみ。こればかりはメジャーアイドルを応援しても経験できない地下アイドルの醍醐味です。
さらに「AKB48はクラスで3番目に可愛い女の子を集めた」とも言われおり、「自分でもできるかもしれない!」とみんなが思えるきっかけにもなりました。結果的に、ファンとアイドルを目指す女の子の両方が増え、地下アイドルブームの支えになったのです。
地下アイドルの仕事内容は?
地下アイドルの仕事内容は、以下4つがメインです。
- ライブ
- チェキ会
- 握手会
- 物販
とくに地下アイドルをはじめた頃は、知名度を上げるためにライブが優先。知名度が上がってくると、メディアへの出演など他の仕事にも挑戦しやすくなります。
物販には、オリジナルグッズの販売があります。
チェキ撮影とは?
チェキ撮影とは、富士フイルムのすぐに写真が出せるカメラで、ファンと写真を撮ることです。撮影時にファンとしっかり会話でき、もっと好きになってもらうチャンスになります。
価格は1回500〜2,000円くらいが相場。サインやファンの数によって、値段が変わります。
チェキ撮影は時間がかかるので、人気が出てくるとオリジナルグッズを買ってくれた人限定で行うなど、工夫が必要です。
オリジナルグッズの販売とは?
オリジナルグッズ販売は、CDやオリジナルTシャツ、タオルなどを売ることです。有名なアイドルのコンサート後に行われるグッズ販売と同じイメージでOK。ただし、地下アイドルは自分が販売スタッフもこなす可能性が高めです。
実際には、以下のようなオリジナルグッズが販売されています。
- 仮面女子のなりきりマスク
- ゆるめるモ!のオリジナル缶バッジ
- Maison book girlのオリジナルモバイルバッテリー
- 原宿駅前パーティーズの写真つきオリジナルマフラー
- 欅坂46オリジナルスウェットマルシェバッグ
オリジナルグッズは、自分やグループの個性を出しながら普段遣いしやすいものを作れるとベストです。アパレルショップで売っていそうな可愛いアイテムであれば、売れるうえに評判になるかもしれません。
なにより、ファンの人に喜んでもらえるアイテム販売しましょう。
アイドルと地下アイドルの違い
アイドルと地下アイドルの違いは、ファンとの距離感です。アイドルはファンとの距離が遠めで、地下アイドルはファンとの距離が近め。そのため、自然と仕事内容にも違いが出ます。
わかりやすい例は、イベント開催時です。アイドルは時間がかかりすぎるので、ライブ後にチェキ撮影はできません。なのでファンと交流するなら、握手会やハイタッチ会のようなスムーズなもの限定です。
一方で、地下アイドルは、チェキ撮影やグッズ販売を自分でやって、会話でもファンを楽しませます。地下アイドルの方がファンとの距離が近いです。
地下アイドルはアイドルの下位互換なのか?
「じゃあ地下アイドルはアイドルの下位互換なの?」と思う方が多いはずです。しかし、そうとは限りません。
地下アイドルはファンと距離が近いので、アイドルよりも人数は少ないものの一人ひとりを深く幸せにできるからです。
高校で例えると、
- アイドルは学校一キレイなマドンナ
- 地下アイドルは同じクラスで明るく話しかけてくれる女の子
のようなイメージ。
会社なら、大企業と中小企業です。どちらも世の中にとって必要ですよね。ファンが増えすぎて地下アイドルがメジャーデビューすることもありますが、どちらも誰かを喜ばせる素晴らしいお仕事です。
地下アイドルには男性もいる?
「地下アイドルは女性しかいないの?」と思っていませんか?実は、男性の地下アイドルもたくさんいます。
しかも、以下のように個性あふれるグループばかりです。
- 長身メンバーとパフォーマンスで注目を集めるIVVY
- 飾らない姿が魅力のブレイク☆スルー
- ダンスだけでなくバンドやコントもするRush×300
ちなみに、地下アイドルは男女だけでなく、年齢の幅も広いのがポイント。10代から30代までの地下アイドルがいます。つまり、地下アイドルとして活躍できる可能性は多くの人にあるのです。
海外の地下アイドル事情
海外には地下アイドルがほとんどいません。なぜなら、アイドルに完成度の高さを求める傾向があるからです。
たとえば、ジャスティン・ビーバーのように、容姿端麗で歌唱力抜群かつダンスも上手いといった高いアーティスト性。そのためアイドルではなく、ミュージシャンやアーティストと呼ばれます。
ところが、アイドルたちのストーリーも楽しめるのが日本の文化。AKBの総選挙が代表例です。
今まで圏外だった推しメンがはじめてマイクを持ったときは、遠くに行ってしまいそうな寂しさと応援したメンバーが成功した喜びが感じられます。以上のような楽しみ方の違いから、海外で地下アイドルが浸透していません。
地下アイドルの収入はどのくらい?
地下アイドルの姫乃たまの著作『職業としての地下アイドル』によると、
地下アイドルの平均月収は12.7万円です。
ただし、アンケート対象者には学生も社会人も混ざっています。
そのため、「趣味や副業としてならいいかも!」
「思ったより少ないな……」
などさまざまな感想を持つ人がいるでしょう。
とはいえ、チェキ撮影などの歩合や事務所との契約などによって、地下アイドルの収入は上下しやすいです。
誰でも地下アイドルを目指せる時代
今や誰でも地下アイドルになれる時代になりました。
「歌って踊って地下アイドルと自称すれば、誰でも地下アイドル」と言われるほどです。
それを後押しするのが、インターネットやSNSの普及です。
- YouTube
- SHOWROOM
- 17LIVE
などで、たくさんの人に自分の歌やダンスを見てもらえる機会が増えました。トークやコスプレ、有益情報の発信など、人気の集め方は多種多様。
インターネットでヒットした一例は、橋本環奈さんです。2013年頃に、少女が歌って踊る姿の写真が「奇跡の一枚」と呼ばれ話題になりました。それから、ローカルアイドルを超えて映画に出演し、橋本環奈さんの人気は飛躍しています。SNSが発達した現代では、誰もが人を魅了できる時代です。
地下アイドルを目指すなら養成所がおすすめ
誰でも地下アイドルになれる時代だと聞いても、
「結局なにをすればいいのかわからない……」
「発信するためにダンスや歌唱力を伸ばせない……」
と悩み、踏みとどまってしまうかもしれません。
そこでおすすめなのが、アイドル養成所です。
- 数々のアイドルを生み出してきたノウハウがある
- プロの講師から歌やダンスを学べる
- 一緒に活動する仲間ができる
などのメリットがあります。キラキラを輝くアイドルになるための第一歩として、養成所がおすすめです。
まとめ:地下アイドルになってファンに笑顔を届けましょう
地下アイドルとは、「マスメディアへの露出よりも、ライブを中心に活動しているファンとの距離が近いアイドルの総称」と言われています。
メインの仕事内容は、ライブ講演や物販です。
また、アイドルの文化はどんどん広がり、今や誰でも地下アイドルになれる時代になりました。
地下アイドルになってファンに笑顔を届けられる可能性は、あなたにもあります。地下アイドルとして活躍するには、アイドルの技術が学べる養成所が近道です。
ぜひ地下アイドルになってファンに笑顔を届けましょう。