「メンバーカラーって誰がどう決めるの?」
「希望の色がほかのメンバーと被ったらどうなるの?」
「自分にはどの色が合っているんだろう?」
アイドルを目指す上で欠かせない要素の1つが、メンバーカラーです。メンバーカラーの知識は現在のアイドル業界では必須とされ、ほとんどのアイドルが自分の色を持っています。
そこで本記事では、メンバーカラーの決め方を5つのステップで解説します。あわせて、代表的な7色の意味と傾向、色が被ったときの対処法、30秒でできる簡易診断、よくある質問まで、アイドルを目指す人が知っておきたいメンバーカラーの知識をまとめました。
アイドル運営の現場に関わってきた編集部が、実際の決まり方も踏まえてお伝えします。ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
アイドルのメンバーカラーとは?なぜ重要なのか

アイドルのメンバーカラーとは、メンバーごとに設定されたイメージカラーです。衣装やグッズ、ペンライトの色に使われ、アイドルの「顔」のような役割を果たします。
一昔前までは赤や青、黄色のようにわかりやすいカラーが中心でした。しかしアイドルの絶対数が増えたいまは、「イタリアンレッド」や「藤色」のようにイメージしづらい色が登場するほど多様化しています。
ここまで細かく設定されるのには理由があります。メンバーカラーの効果は、大きく「ファンのため」と「グループのため」の2つです。
ファンにとっての効果:推しを見つける目印
ファンにとってメンバーカラーは、メンバーを判別するための目印です。大きな会場では席によってステージがよく見えないこともありますが、メンバーカラーを知っていれば推しの位置を瞬時に判別できます。
初めて見た人にも「名前は知らないけど、あのピンクの子がかわいい」と覚えてもらいやすくなります。
グループにとっての効果:キャラ付けと実務面

色にはそれぞれイメージがあり、メンバーカラーを設定すると色のイメージがキャラクター性につながります。メンバーを色分けすることでキャラクターの方向性が定まり、グループとしてのまとまりも生まれます。
実務面でも、衣装やグッズにメンバーカラーをあしらうことで視認性が上がり、衣装間違いが起きづらくなるというメリットがあります。
メンバーカラーの決め方5ステップ

メンバーカラーの決め方はグループや事務所によって異なりますが、現場ではおおむね次の5つのステップで決まっていきます。
ステップ1:グループのコンセプトを確認する
まず前提になるのがグループのコンセプトです。清楚系・ロック系・王道系など、コンセプトによって使える色のトーンは変わります。アイドルのコンセプトとかけ離れた色は、衣装やグッズに落とし込みにくいため避けられる傾向があります。
ステップ2:本人の希望と「似合う色」を洗い出す
次に、本人の好きな色・なりたいイメージと、周囲から見て似合う色を洗い出します。髪色や肌のトーン、普段のキャラクターとの相性も判断材料になります。
ステップ3:キャラクター・立ち位置と色の意味をすり合わせる
色にはそれぞれ意味があります。リーダーシップがあるなら赤、ムードメーカーなら黄色というように、グループ内での立ち位置と色の意味をすり合わせていきます。詳しくは後述の「代表的な7色の意味と性格傾向」を参考にしてください。
ステップ4:メンバー間・先輩との色被りを調整する
同じグループ内で色が被ることは基本的に避けられます。卒業した先輩の色を引き継ぐグループもあれば、しばらく空き番にするグループもあり、ここはグループの文化が出るところです。
ステップ5:最終的には運営・事務所が決定する
ほとんどの場合、最終決定は事務所・運営が行います。ただし本人の希望が通るグループや、話し合いで決めるグループもあり、決め方はひとつではありません。
たとえばメンバーの多いAKB48は個人ではなくチーム単位でカラーが設定され、SKE48やNMB48はメンバーごとの担当制。同じ48グループでも違いがあります。推しのグループがどう決めているのかを知ると、より楽しめるでしょう。
代表的な7色の意味と性格傾向【早見表つき】

多様化が進んだいまでも、次の7色は多くのグループが使っている王道のメンバーカラーです。まずは早見表で全体を確認しましょう。
| 色 | 色のイメージ | 担当しやすいタイプ |
|---|---|---|
| 赤 | 情熱・力強さ | リーダー・センター |
| 黄色 | 明るさ・元気 | ムードメーカー |
| 緑 | 癒やし・落ち着き | 癒やし系・しっかり者 |
| 青 | クール・知性 | 物静かな実力派 |
| 紫 | 色気・ミステリアス | セクシー担当・年長者 |
| オレンジ | 活発・ハツラツ | 笑顔が似合う元気キャラ |
| ピンク | かわいさ・やさしさ | 王道アイドル・エース |
それぞれの色を順番に解説します。
赤:リーダー・センターの色
1番わかりやすく、意味がブレない色が赤です。赤は情熱や力強さをイメージさせる、とても強い色。
赤のメンバーカラーを持つ人は、主役となるようなリーダーシップの持ち主です。センターを務めることも多くあります。もっとも有名なのは、ももいろクローバーZの百田夏菜子さんでしょう。
赤をメンバーカラーとする人が、グループを引っ張っていくことが多いようです。
黄色:明るさと元気の象徴
黄色はどの色よりも輝いて見える色で、明るさや元気さの象徴です。笑顔が似合う人や活発な人がよく担当しています。
持ち前の明るさや活発さで、ときには赤のメンバーより目立つことも少なくありません。グループに華を添え、色々な側面をみせてくれる重要なメンバーカラーです。
緑:癒やしと落ち着き
緑と言えば、目にやさしい新緑のイメージが思い浮かびます。アイドルも同様に、癒やしや若々しさを持つメンバーが多いようです。真面目で落ち着いているメンバーもいて、幅広く使われています。
ただし、緑は好みが分かれやすい色でもあり、最近のアイドルグループでは、はじめから緑の担当がないことも増えてきているようです。
青:クールで知的
青もまた、色のイメージそのままのメンバーが多く見られます。つまりクールだったり知的だったりするタイプです。
グイグイと前に出るタイプではないことも多く、一見しておとなしい人もいます。しかし、歌やパフォーマンスのような何かに秀でている場合があり、強いアクセントでグループの味付けを変えてしまうこともあるようです。
紫:色気とミステリアス
一般的に紫は、赤や青のような色と比較してイメージが思い浮かびづらく感じます。アイドルのメンバーカラーとしても似たような傾向にあり、グループによって意味合いが変わりがちです。
大人の色気を漂わすようなセクシー担当な人が務めたり、一方で落ち着きのある年長者が務めたりすることもあります。
オレンジ:ハツラツとしたムードメーカー
オレンジは黄色と同じく暖色系の色なので、役割も黄色と似ている傾向にあります。
明るい人や活発な人が担当し、笑顔が似合う人が多いようです。マリーゴールドのような鮮やかさで、メンバーカラーの中でもハツラツとした印象があります。
ピンク:王道のエースカラー
アイドルとしてのピンクは、まさにエースカラー。やさしさやかわいさを象徴し、アイドル性は抜群です。
またメンバーカラーがピンクであることにプライドを持つ人が多く、強い責任感を背負う人でもあります。エースとしての実力があるため、自分の魅せ方をよくわかっているのでしょう。
代表的なアイドルは「ももち」こと、嗣永桃子さん。キャラクターには賛否があったようですが、それはピンクのアイドルを貫いたからこそ。引退までブレなかったももちは、アイドルとしてさすがと言わざるを得ません。
色が被った・希望が通らなかったときの対処法
現場でよくあるのが、「希望した色が先輩やほかのメンバーと被ってしまった」というケースです。その場合、次のような対処が取られます。
- 色味をずらして差別化する(赤→ワインレッド、ピンク→ラベンダーなど)
- メインカラー+サブカラーの2色持ちにする
- 卒業メンバーの色をしばらく空き番にして待つ
- 色は譲り、キャラクターや衣装のディテールで差別化する
また、希望が通らなかったとしても悲観する必要はありません。与えられた色の意味を自分のキャラクターに取り込み、「色に育てられる」アイドルは少なくありません。担当色が決まったら、その色の意味を調べて自分らしい表現につなげていくのがおすすめです。
30秒でわかる!あなたに合うメンバーカラー簡易診断
オーディションや面接では「何色になりたい?その理由は?」と聞かれることもあります。自分に合う色がわからない人は、当てはまる項目をチェックしてみてください。
- 前に出てグループを引っ張りたい → 赤
- 場を明るくするのが得意、笑顔に自信がある → 黄色・オレンジ
- 「癒やされる」「落ち着いてるね」とよく言われる → 緑
- クール・ミステリアスと言われる → 青・紫
- 王道のかわいいアイドルを目指したい → ピンク
大切なのは「なぜその色なのか」を自分の言葉で説明できることです。色の意味と自分のキャラクターをつなげて話せると、面接でも説得力が生まれます。
アイドルのメンバーカラーの元祖は?

メンバーカラーの元祖は諸説あり。白黒テレビからカラーテレビに変わったときの色の使い方やモーニング娘。など挙げられます。その中でももっとも有力とされるのが、特撮の戦隊シリーズです。
40年以上の歴史を持つ戦隊シリーズにも、同じ手法があります。第1作目から最新作まで、メンバーを色で分けているのです。赤いメンバーが中心人物となり、他のメンバーも色でキャラクターが変わります。この手法はアイドルのメンバーカラーと非常に近い意味があります。
アイドルとしての元祖は、モーニング娘。が所属するハロー!プロジェクトと言われています。映画で色分けしたことがきっかけで、後のツアーから衣装やグッズに使われました。
明確にコンセプトとしてメンバーカラーを設定されたのは、ももいろクローバーZです。ももクロのプロデューサーは「戦隊シリーズが原点」と明言しており、色とメンバーを紐付けることで認知度のアップに成功しました。
こうしてみるとアイドルのメンバーカラーは、まだまだ新しい文化と言えます。アイドルのメンバーカラーとキャラクターの関係は、今後も続いていくでしょう。
メンバーカラーのよくある質問
Q. メンバーカラーは誰が決めるの?
多くの場合は事務所・運営が最終決定しますが、本人の希望や話し合いで決まるグループもあります。先輩の色を引き継ぐケースもあり、決め方はグループによってさまざまです。
Q. メンバーカラーは途中で変えられる?
メンバーの卒業・加入や体制変更のタイミングで変わることがあります。ただし色はファンの認知と強く結びついているため、頻繁に変わることはほとんどありません。
Q. 人気の色・避けられがちな色はある?
赤やピンクはセンター・エースのイメージが強く、希望が集まりやすい色です。一方で緑は好みが分かれやすく、最近でははじめから緑の担当がないグループも増えています。
Q. メンバーカラーがないグループもある?
あります。全員で同じ色を使うグループや、あえて色分けをしないコンセプトのグループも存在します。メンバーカラーは必須ではなく、グループの見せ方のひとつです。
まとめ:メンバーカラーの決め方を覚えておこう

アイドルのメンバーカラーは比較的新しい文化ですが、すでに重要性は明確です。見た目の華やかさだけでなく、認知度アップや衣装ミス防止にも役立つ、実用的な仕組みです。
メンバーカラーの決め方はいろいろあり、メンバー本人が決めることもあります。あらかじめ「なりたい色」とその理由を考えておくと、オーディションや面接で服を合わせてアピールできるかもしれません。
アイドルになりたいなら、この記事で紹介した決め方5ステップと7色の意味を覚えておくといいでしょう。気になるアイドル事務所一覧やアイドルのコンセプト解説もあわせてチェックしてみてください。

