アイドル活動を始めたいと考えているのでしょうか?あるいは、すでに自分でセルフプロデュースのアイドル活動を始めているのかもしれません。
もっと長時間アイドルとしての活動をしたいと思っていても、事務所のレッスン場やスタジオでのレッスン時間は限られています。だからといって、自分でそういった場所を借りようと思えば、かなりの出費となってしまうでしょう。
実は、この悩みを解決するには「自宅に防音室を自作してしまう」という究極の方法があります。これなら、初期投資と組み立ての手間さえかければ後はボーカルトレーニングでも作曲でも、ライブ配信でも好きなだけ行うことができます。
この記事では、自宅に防音室を自作するためにどのような準備が必要か、実際に自作する方法、自作する際のポイントやメリットについて述べていきます。
目次
自宅に防音室を自作するための準備
「さあ自宅に防音室を作ろう」と決心したとしても、DIYなどの心得がなければどうやって作ればいいのかよくわからないもの。
まず、防音室を自作するには、下記が必要となります。
- ①スペース
- ②材料
- ③工具
- ①音が漏れないように丁寧に作る
- ②吸音材と遮音シートを組み合わせる
- ①練習に専念できる
- ②ライブ配信もしやすい
- ③自作すると費用を抑えられる
- ①音が漏れないように丁寧に作る
- ②吸音材と遮音シートを組み合わせる
- ①練習に専念できる
- ②ライブ配信もしやすい
- ③自作すると費用を抑えられる
それぞれについて、具体的に見ていきましょう。
①まずはスペースを確保する
防音室を作るといっても、まず自室に防音室が作れるだけのスペースが必要です。まずは、自分の部屋のサイズがどれくらいの大きさなのかを測ってみることから始めましょう。
そして家具などの配置を考えながら、どこにどのくらいの大きさの防音室を作るのか事前に軽くレイアウトを設計しておきます。その後で防音室の大きさを決めましょう。
そうしないと、防音室を作ったものの肝心の生活スペースが全くないという本末転倒なことが起こりかねません。
もちろん、防音室は絶対に自室に作らなければいけないわけではありません。場合によっては、押し入れやウォークインクローゼットに設置してもいいでしょう。設置場所については、個人の住宅事情によって自由に考えても構いません。
②必要な材料
次に、防音室を作るために必要な材料について説明いたします。
まず外壁部分ですが、こちらは予算や好みによって色々と選択可能です。安く済ませようと思えばダンボールの外壁にすることも可能ですが、音漏れや強度が心配になります。
もう少しお金をかけるならば、MFDボードを使うという手もあります。これはMedium Density Fiberboardの略で、日本語でいうと中密度繊維板です。木の繊維をボロボロにしたものを、改めて接着剤等で固めて作るファイバーボードの一種のことです。
さらにお金をかけるならば、木材を使うという選択もあるでしょう。お金をさらにかけるとなるともっといい材料もありますが、自作であればこの程度にしておくのがコスパ的には正しいといえます。
吸音材としては、ウレタンやグラスウールを壁に貼るのが一般的です。これによって、音が外に漏れるのを防ぐことができます。外壁との間に遮音シートを貼るとより効果的です。
ただしそこまでお金がかけられないというのであれば、吸音性は劣りますが新聞紙や古い布団などで代用してもいいでしょう。
音は床からも漏れていきますので、マットレスやジョイントマットなどを使って床からの音漏れにも対処しておきましょう。
③必要な工具
最後に、組み立てに必要となる工具を一通り紹介します。
セメダイン、ゴムロール、ミニドリルドライバー、コーナー金具、木工用ボンド、ノコギリ、木ネジ、コーキングガン、蝶番などが必要となります。もちろんこれは一例ですので、実際の組み立てに合わせて増減はあるでしょう。
そして、最後に室内を照らす照明を設置するのを忘れないようにしましょう。音漏れを防ぐために、通常防音室には窓をつけませんので。
自宅に防音室を自作する方法
ではいよいよ、防音室を作っていきましょう。まずは外壁と天井を組み立てていきます。外壁や天井の取り付けが甘いとケガの原因にもなるので、しっかりと作りましょう。
この時、音が隙間から漏れていかないように、合わせ目を密閉加工しておくことがポイントです。
さらに、マイクや照明のコードを通す穴についても忘れないように作っておきましょう。
ドアの部分には蝶番を使って開閉できるようにします。開閉部分は扉に重量があり壊れやすいため、しっかりと作り付けておくことが重要です。
次に、内部に吸音材と遮音シートを貼っていきます。こちらも、合わせ目に隙間が開かないようにピッタリと貼っていきましょう。
後は、床にマットレスなどを設置し、照明やマイクスタンドなどのアクセサリを取り付ければ一応防音室の完成です。
自宅に防音室を自作する際のポイント
ここまで防音室の作り方について述べてきましたが、自作する際のポイントをまとめると下記となります。
順番に見ていきましょう。
①音が漏れないように丁寧に作る
まずは、「音が漏れないように丁寧に作る」必要があります。なぜなら、音というものは隙間が開いているとそこから漏れていくからです。隙間はどこに開いていても同じです。ですから、100%隙間をふさぐ必要があります。
外壁の合わせ目などには、密閉処理をしておきましょう。コーキングといって、隙間を目地材などで充填していく作業を行えば完璧です。
②吸音材と遮音シートを組み合わせる
また、防音には遮音と吸音の2つを組み合わせることが大事です。
遮音とは音を遮ることです。音を反射させますが音自体を小さくする効果はありません。吸音とは音のエネルギーを熱に変えて音量を小さくすることです。音を遮る効果はありません。
つまり、防音室の中で発生した音は遮音で部屋の中を反射していき、吸音で徐々に小さくなっていくことになります。
したがって、防音に最も効果的なのは外壁の内側に遮音シートを貼り、さらにその内側に吸音材を貼り付けるという方法です。実際には予算の関係でここまではなかなかできないかもしれませんが、考え方だけでも理解しておきましょう。
自宅に防音室を自作するメリット
では自宅に防音室を作ると、アイドル活動を行う上でどのようなメリットがあるのでしょうか?おおよそ下記となります。
以下で、それぞれについて述べていきます。
①練習に専念できる
まずは「練習に専念できる」というメリットがあります。
自宅で歌の練習をするとなると、近所迷惑が気になって特に夜などは気が引けてしまい長時間の練習ができないもの。しかし、自宅に防音室があるとなると、24時間いつでも周りに気兼ねすることなく作曲やボーカルトレーニングを行うことができます。
ただし過ぎたるは及ばざるがごとしで、練習をしすぎるとかえって喉を痛めるなどの逆効果となります。1日当たりの練習のスケジュールを事前に決めておき、時間が来たら練習をやめるようにしましょう。
②ライブ配信もしやすい
また、最近はアイドル活動の場はステージだけではありません。ライブ配信でファンと交流をすることも大事な活動です。防音室を作ると、「ライブ配信がしやすい」というメリットがあります。
ライブ配信をしていると、ファンとのやり取りで盛り上がってついつい大声を出してしまうもの。ですが、夜にライブ配信をしているとやはり近所が気になってしまいます。
防音室の中でライブ配信を行うと、声が外に漏れることもありませんので、気兼ねなく大きな声を出すことができます。
③自作すると費用を抑えられる
最後に、「自作すると費用を抑えられる」というメリットもあります。
実は、防音室自体はわざわざ自作しなくても完成品を購入することもできます。ただし、それらは数十万もするので、若いアイドルには到底手が出ません。
一方、自作した場合、材料費と工具などを合わせても数万円程度で抑えることができます。これなら、アイドルでも十分支払えるといえるでしょう。
スキルを伸ばしたいならアイドルの養成所も選択肢の一つ
ただし、防音室を作って自分でトレーニングをするだけではやはり独学の限界があります。また、狭い防音室ではダンスの練習もままなりません。
総合的なスキルを伸ばすには、やはりアイドルの養成所に通うのが近道といえるでしょう。防音室でのトレーニングと組み合わせると効果的です。
まとめ:自宅に防音室を自作して活動をしよう
自宅に防音室を自作する際のポイントは、下記の通りです。
また、自作のメリットは下記となります。
自宅でもアイドル活動を目いっぱい行おうとしても、住宅事情などでなかなか思うようにはいかないものです。そうした悩みを解決するために、数万円の出費となりますが自宅に防音室の自作にチャレンジするのも選択肢の一つです。