低い声の出し方をマスター!歌や演技に深みを出せるようになる方法!

「低い音域の声が出せる」ことは、アイドルを目指し、活動していく上で大きな武器になります。歌える音域が広がりますし、演技においても低い声も出せることで演技の幅が広がります。

女性は低音がうまく出せないという方も多いと思いますが、だからこそ、マスターすることでライバルに差をつけられるチャンスです。

この記事では、低い声を出すためのコツや気を付けたほうがいいこと、メリットにをご紹介します。

低い声の出し方を知りたい人はぜひ参考にしてください。

低い声の出し方のポイント

低い声の出し方のポイント

低い声を出すのには、いくつかポイントがあります。

  • ①脱力する
  • ②息を吐く速度を遅くする
  • ③喉を開く
  • ④胸で響かせる

一つずつでもいいので、それぞれ意識しておこなってみましょう。

①脱力する

高音を出すためには声帯を張り詰める必要があります。しかし、低音はその逆で、身体の力を抜く、つまり脱力する必要があります。

歌ったり演技したりするときは大きい声を出そうと力を入れてしまいがちですが、上半身をリラックスさせることが大切です。事前にゆっくり深呼吸をしたり、首・肩・胸をストレッチして、よくほぐしておきましょう。

②息を吐く速度を遅くする

低い音域の声を出すときは、息を「ゆっくり」吐いています。高音では逆に「勢いよく」息を吐く必要があり、求められる息の速度は高音から低音まで段階的に変化していきます。

息を吐くスピードをコントロールするためのトレーニング法として「ドギーブレス」があります。

犬が走った後ハッハッと息をしているように小刻みに息をし、おなかに手を置いて動いているか確認しながらやりましょう。ある程度続けたあと、その呼吸のまま「あーー」など声を出してみます。

はじめは声を出し続けることができずすぐに途切れてしまうかもしれませんが、続けていくことで声を出したままドギーブレスができるようになります。ドギーブレスをおこなうことにより、横隔膜が意識して動かせるようになり、腹式呼吸の訓練にもなります。

③喉を開く

喉が開くと、より厚みのある遠くに届く声が出せるようになります。「喉を開く」状態をわかりやすく言うと、あくびをしたときの喉の状態に近いイメージです。

喉を開くためにできることはいくつかあります。

  • 首のストレッチをして筋肉を和らげる
  • あくびを実際にしてみて感覚をつかむ
  • 鏡を見ながらあくびをして喉の開き具合を見る
  • 左右の奥歯を使って割り箸を噛み、噛む力を強めたり弱めたりしてどの状態のときに喉が開くか確認する
  • 割り箸を奥歯で噛んだまま発声してみる

割り箸を奥歯で噛んだまま発声する場合、割り箸で喉の奥を突かないように注意しましょう。

④胸で響かせる

発声について、音の高さによって「声区」があると言われています。高音は頭で響かせる「頭声区」低音は胸で響かせる「胸声区」頭と胸両方で響かせる中間の音を「中声区」といいます。

美しい低音を出すには、声を胸で響かせる必要があります。まずは地声で出しやすい音から、例えば「ソファミレドシラソ」のように、一音ずつ下げて発声してみましょう。出す声は「あいうえお」の中から好きな音でいいです。地声では声が出しづらくなったら、上の歯の裏側に息を当てるつもりで声を出します。

低い声の出し方の注意点

低い声の出し方の注意点

低い声を出すために努力するのはよいことですが、間違った頑張り方をすると喉を傷める原因になってしまいます。アイドルにとっては、声帯は商売道具ですが、無理は禁物です。

  • ①声帯の長さで出せる低音には限度がある
  • ②練習をして少しずつ音域を伸ばしていく
  • ③力んで低い声を出すと喉を痛める原因になってしまう

低い声を出す訓練をする際、注意した方がいいポイントをお伝えします。

①声帯の長さで出せる低音には限度がある

声帯の長さは生まれつき決まっていて、その長さによって、どこまで低い音が出せるかには限度があります。無理して限度を超えた低い声を出そうとすると、喉を傷める原因になりかねません。

②練習をして少しずつ音域を伸ばしていく

無理なく訓練していくには、いますでに出せる音域の中で低い音から、徐々に下げて少しずつ音域を伸ばしていくようにしましょう。

③力んで低い声を出すと喉を痛める原因になってしまう

絶対やらないでほしいのは、低音がうまく出ないからといって力を入れすぎてしまうことです。喉を傷めてしまい、しばらく声がかれてしまったり、ひどい場合はそのまま声がかすれてしまうこともあります。

低い声の出し方を覚えるメリット

低い声の出し方を覚えるメリット

低い声が出せると、歌や演技以外の部分でもいい影響があります。下記に挙げるような印象をつけたい人にも低音を上手に出す訓練はおすすめです。

  • ①説得力が増す
  • ②安心感が増す
  • ③大人っぽさが増す

一つ一つ解説していきますね。

①説得力が増す

低い声で話すほうが、高い声で話すよりも説得力が増すと言われています。ビジネスでも相手を説得したいときや交渉したいときは低い声で話したほうがいいということで、そのためにボイストレーニングする人もいるほどです。グループやプロデューサーとの話し合いの場や、トーク番組に出た時に役立てられるかもしれません。

②安心感が増す

低い声のほうが人に安心感を与えられます。低い声の男性、いわゆる「イケボ」に惹かれる女性が多い理由の一つも「安心感を感じるから」というものです。相手に信頼されたいときは、低めの声で話すようにしてみましょう。

例えばグループのまとめ役となった場合や後輩が入ってきた場合、低音をうまく使えるとよりメンバーと信頼関係を築けるでしょう。

③大人っぽさが増す

低く落ち着いた声で話すと大人っぽく見られます。例えば周りに幼いイメージの子が多い場合は低い声をマスターして大人っぽいキャラを獲得することもできます。

見た目がかわいらしくて声が低いとギャップが生まれ、アイドルとしての魅力が増します。また低い声が出せることでかっこいい系の曲のパートがもらえたり、舞台で男役を担当できるかもしれません。

まとめ:低い声の出し方をマスターしましょう

アイドルというと高い声をイメージする人も多いですが、低い声もうまく出せるようになることで、歌や演技などで重宝される機会が増えます。

説得力や安心感のある話し方ができることでスタッフやメンバーとのコミュニケーションを円滑に行うのにも役立ちそうです。
さらに、大人っぽさやギャップなど、アイドルとしての魅力の幅が広がります。すでにアイドルとして活動しているという人も、これからオーディションを受けるという人も、ぜひ低い声を出す方法をマスターして、アイドルとしての武器を増やしましょう。