アイドルのダンスにも筋トレは必要?メリットとデメリットを紹介!

「アイドルのダンスに筋トレは必要?」と感じているかもしれません。アイドルを目指しているので、プロのダンサーのようなトレーニングまではいらないと思っているのでしょう。

でも実は、ダンスの筋トレを正しく行うと、アイドルのパフォーマンスにプラスになることもあるのです!そうなると、筋トレについて興味が湧いてこないでしょうか?

ここでは、筋トレの方法や注意点、または筋トレのメリットについて解説します。

ダンスの筋トレ方法

ダンスの筋トレ方法

現代のアイドルにとって、ダンスはアイドル活動と切っても切れない関係にあります。

昔のアイドルであれば、簡単な手の振りくらいを覚えておけば十分だったのかもしれません。またはアーティストや歌い手であれば、ダンスはそれほど必要ではないでしょう。

ただし、少なくともモーニング娘以降のアイドルにおいては、アイドル=ダンスという図式になっています。これはやはり、アイドルは歌だけではなくパフォーマンスを見せるという共通認識が広まったからといえるでしょう。

アイドル業界では、ダンスの上手さで人気を得るという状況すら生まれてきています。

アイドルにとってダンスはこのように非常に重要な要素となっているわけですが、筋トレをすることによってダンスの基礎能力を向上できます。もちろんプロのダンサー向けではなく、あくまでもアイドルのダンスに必要な筋トレです。

ということで、ダンスのための筋トレの方法をいくつか紹介していきましょう。具体的には、下記のトレーニングです。

  • ①ニートゥーエルボー
  • ②アイソレーション
  • ③プランク
  • ④ドローイン

以下で順番に見ていきます。

①ニートゥーエルボー

まずは「ニートゥーエルボー」というトレーニングを説明します。

足を肩幅に開いて立ち、左足の膝をあげて、体をねじりながら右肘とくっつけた後もとの位置へ戻します。逆も同様に行い、それを何セットか繰り返しましょう。

これを行うことによって、脇腹が引き締められて、体幹を鍛えることにつながります。この運動をする時には、腹筋の収縮を意識しながら行うとよいでしょう。

②アイソレーション

次に「アイソレーション」について説明します。そもそもアイソレーションとは日本語で「分離、独立」などの意味を持っています。ダンスでは「ある個所だけを動かすこと」という意味です。

ということで、運動としては首や胸だけを前後、左右に動かしたり、肩だけを上下に動かしたりすることになります。

この時、他の部位が動かないようにすることが重要です。対象となる部位だけを動かし、他はピタッと止めていることがこのトレーニングのポイントだからです。この動きができるようになると、ボディコントロールがスムーズに行えるようになります。

③プランク

次に紹介するのは「プランク」です。

肘で上半身を支えながら、うつ伏せに寝転びましょう。手の平は、グーでもパーでもかまいません。それからつま先を立てて、お腹部分を床から浮かせます。仕上げにかかとを後ろに引っ張りましょう。

そのままの体勢を、まずは30秒キープします。慣れたら時間を伸ばしていくようにしましょう。これだけでも大分きついはずです。

この運動を行うことにより、腹筋と背筋が均等に鍛えられます。結果的にはバランス感覚の向上につながるでしょう。

④ドローイン

最後に「ドローイン」と呼ばれるトレーニングについて見ていきましょう。一見、腹筋運動と似ていますが内容は大分違います。

まず仰向けに寝て膝を立て、何度か腹式呼吸をしながらお腹を動かします。それから、息をゆっくり吐いて、お腹をへこませていきましょう。息を吐ききったら、その状態をキープして浅い呼吸を繰り返していきます。

この運動をすることにより、身体の軸を安定させるために必要な筋肉である、腹横筋を鍛えることができます。

ダンスの筋トレの注意点

ダンスの筋トレの注意点

ここまでダンスのための筋トレについて説明してきましたが、こうした筋トレはやればやるほど効果があるのでしょうか?

実は、やみくもに筋トレをすればするほどよい、というわけではありません。やり方を間違うと、かえって逆効果にもなりかねません。

それでは、筋トレをする場合の注意点について述べていきましょう。下記の3点となります。

  • ①トレーニング中の怪我を避ける
  • ②ジャンルにあったダンスにあった筋肉を鍛える
  • ③姿勢が崩れないようにバランスよく鍛える

以下で、それぞれについて見ていきましょう。

①トレーニング中の怪我を避ける

まず「トレーニング中の怪我を避ける」ようにしましょう。つまり、筋トレに熱中するあまり、怪我をしてしまわないように気を付ける必要があります。

アイドルイベントなどで、グループアイドルのメンバーの1人だけが椅子に座ってパフォーマンスしている、という光景を目にすることがあります。これは、足を怪我しているためです。

アイドルの場合にはこのように足の怪我が多いのですが、怪我をしてしまうと長期の活動離脱を余儀なくされることがあります。後遺症が残ることもありますし、そうなると活動辞退にもなりかねません。

怪我をしないように、トレーニングに時間を決め、適度に休息を入れるようにしましょう。そして異常を感じたらすぐに病院へ行くようにして、普段からも定期的に検診を受けるなどのケアをすることをおすすめします。

②ジャンルにあったダンスにあった筋肉を鍛える

また「ジャンルにあったダンスにあった筋肉を鍛える」ようにしましょう。アイドルダンスの種類によって、使う筋肉は異なってきます。

例えば、バレエやJAZZダンス系のダンスでは内ももの筋肉を鍛える必要があります。またストリートダンス系では前ももの筋肉をつけることが必須です。さらにブレイクダンスのような動きがあるダンスでは腕の筋肉や腹筋・背筋の筋肉が重要になってきます。

自分が行う振付に合わせて、筋トレのメニューを変えていくようにしましょう。

③姿勢が崩れないようにバランスよく鍛える

一方で「姿勢が崩れないようにバランスよく鍛える」ことも重要です。なぜなら、あまりにも一部の筋肉だけを鍛えてしまうと、姿勢が崩れてダンスがきれいに見えなくなるからです。

ムキムキの上半身で、ブリブリのダンスをされてもあまり見栄えの良いものではありません。ですから、筋肉は均等にバランスよく鍛えることを念頭に置くようにしましょう。できれば全身のインナーマッスルを鍛えることを基本にするとよいでしょう。

その上で、必要に応じて内ももや前ももといった筋肉をつけていきます。

ダンスの筋トレをするメリット

ダンスの筋トレをするメリット

では、ダンスのために筋トレをして、具体的にはどのような効果が得られるのでしょうか?ここでは、筋トレをする下記のメリットについて述べていきます。

  • ①表現が力強くなる
  • ②踊れる幅が広がる
  • ③体幹が鍛えられてダンスにキレが出る
  • ④体型を維持できる
  • ⑤ダンス中の怪我の防止になる

以下で順番に説明いたします。

①表現が力強くなる

まず「表現が力強くなる」事が挙げられます。

これは筋トレによって筋力が向上し、手足などの動きが速く、強くなるからです。それにより動きが大きくなり、パワーを感じさせることができるようになります。

結果として、ダンスの表現に力強さが加わることとなります。アイドルのパフォーマンスとしても、インパクトを残すことができるでしょう。

②踊れる幅が広がる

また筋トレによって「踊れる幅が広がる」ようになります。

これはバランスよく色々な筋肉を鍛えることにより、自由に身体を動かせるようになるためです。すると、色々なタイプのダンスを踊れるようになります。

こうなると、パフォーマンスできる曲がゆったりした曲から激しい曲までレパートリー豊富となりますので、アイドル活動に幅ができることでしょう。

③体幹が鍛えられてダンスにキレが出る

さらに「体幹が鍛えられてダンスにキレが出る」効果もあります。

先ほどいくつか筋トレのトレーニングを紹介しましたが、実はこれらは全て体幹を鍛えています。体幹は全てのダンスの基礎となる大事な場所です。ここを鍛えるとダンスの基礎能力が向上することになるでしょう。

基礎能力の向上は、具体的にはダンスのキレとして現れます。キレッキレのダンスは、見ていても非常に小気味よく、好感を覚えます。

④体型を維持できる

また、ダンスの筋トレには「体型を維持できる」といううれしい副産物もあります。

アイドルは人に見られる仕事なので、やはり体型は美しく保った方がいいでしょう。ただし、多くのアイドルは思春期のため、そのあたりのコントロールは難しいもの。

筋トレをすると、シェイプアップして身体を絞る効果があります。したがって、筋トレを継続していると体型を維持できます。もちろん、継続して真面目に筋トレをしていた場合です。

⑤ダンス中の怪我の防止になる

最後に「ダンス中の怪我の防止になる」点についても挙げておきましょう。

適切に筋トレをすると、関節周りの筋肉も鍛えられます。すると、ボディバランスが良くなり、身体への負担が減ることになります。

結果的に、ダンス中の怪我を防ぐことができます。怪我をしてしまうとパフォーマンスができずに大変つらい思いをすることになります。筋トレには真剣に取り組んで欲しいものです。

養成所ならプロに指導をしてもらえる

養成所ならプロに指導をしてもらえる

セルフプロデュースのアイドルの場合、独学で筋トレをしていると思ったような効果が出ず、壁にぶち当たったように感じることもあるでしょう。

もっと筋トレで自分を高めたいのであれば、養成所に行くことをおすすめします。養成所にはプロがいるので、筋トレの指導を受けることができます。

独力ではなかなかわからなかったことが、プロの指導で一気に光が差すこともあるので、筋トレに悩んでいたら養成所に通うことも検討してみましょう。

まとめ:ダンスの筋トレをして表現力を上げよう

ダンスの筋トレをして表現力を上げよう

ダンスの筋トレをすると、次のような効果があります。

  • ①表現が力強くなる
  • ②踊れる幅が広がる
  • ③体幹が鍛えられてダンスにキレが出る
  • ④体型を維持できる
  • ⑤ダンス中の怪我の防止になる

一方、下記のような点には注意しましょう。

  • ①トレーニング中の怪我を避ける
  • ②ジャンルにあったダンスにあった筋肉を鍛える
  • ③姿勢が崩れないようにバランスよく鍛える

アイドル活動を充実させるには、ダンスを向上させることが一番の近道といえます。なぜなら現在アイドルとダンスは切っても切り離せない関係にあり、ダンスの良し悪しで人気が決まる部分もあるからです。

そして筋トレで表現力を上げれば、ファンをもっと楽しませることができます。ぜひとも継続的に、真面目にダンスに取組みましょう!