「アイドルをやっててよかった!」と思うのはどんなときでしょうか。
アイドルはレッスンをしたり、ライブをしたり、ファンと交流したりとたくさんのことを行います。
この記事では、アイドルが仕事にやりがいを感じるときと、アイドルが大変だと感じる点について解説します。
アイドルという仕事の知らなかった一面を知ることができると思いますので、ぜひお読みください。
目次
アイドルのやりがいは?
ライブデビューしたばかりのばかりのアイドルは、舞台に立ち人前で歌って踊ることに刺激を受けてやりがいを感じます。
しかし、だんだん慣れてくると、それだけではモチベーションが保たなくなるそうです。
ただ単に「人前に出ること」以外で、アイドルが仕事にやりがいを感じていることを5つご紹介します。
- スキルを磨ける
- ファンが応援してくれる
- 有名人と仕事ができる
- 記憶に残る仕事ができる
- ファンを笑顔にできる
順番に解説していきます。
スキルを磨ける
アイドルを目指しているなら、歌やダンスが好きな人が多いと思います。
デビュー前の、毎日の厳しい歌のレッスンやハードなダンスレッスンも苦に思いづらいです。むしろ自分の歌やダンスのスキルが上がることを喜びつつ、練習に励んでいます。
デビューしたあとも、歌のレッスンやダンスレッスンが終わることはありません。
レッスンを続けないといきなり舞台でしっかりした発声はできないですし、体も固くなって動かなくなってしまいます。
地道なレッスンも含めて、歌やダンスが好きだという人はアイドルに向いていると言えます。
また有名になると、歌やダンス以外にも自分の趣味が仕事になることがあります。絵を描くのが趣味で、その絵がグッズになることもあります。自分の特技が全て仕事になる可能性を秘めているのも、アイドルの特権です。
ファンが応援してくれる
かつて、アイドルといえば雲の上の神様で、今と同じような熱狂的なファンは存在しても、目指すような存在ではありませんでした。
それが「おニャン子クラブ」の誕生のあたりから、アイドルは神様ではなくなってきました。テレビ局の生放送の現場に直接ファンが入って、応援することができました。
目の前でオーディションが行われアイドルが誕生し、声援に合わせて歌い踊り、成長していくさまを見ることで、アイドルはどんどん身近になりました。
現在のアイドルは、決して大きくはないライブ会場でファンの声援を直接聞き、お客さんとファンが一体になることも多いです。また、SNSで直接ファンと交流をするのも当たり前になってきています。
SNSがきっかけでファンになり、ライブ会場に足を運んでくれることもあります。
日本人の特徴として、必死に頑張る姿を見て、まだ実力不足の段階から応援しようとファンになることが多いです。きちんと努力をした結果ファンが応援してくれるようになり、成功していきます。ファンがつくというのも、アイドルがやりがいを感じる理由の1つになるでしょう。
有名人と仕事ができる
アイドルという仕事に限らず、「この人に憧れて同じ仕事をするようになった」ということはあるでしょう。いつかはこの人と同じ現場に立ちたい、この人に自分を知ってもらいたいという理由でアイドルを目指す人も多いです。
ただ、なんとなく始めたアイドルよりも、目標とする先輩がいるアイドルは成長が早いです。「いつか一緒の番組に出たい」と努力して、共演が叶ったときの充実感は格別だと思います。
目標とする先輩有名人と仕事ができるのもやりがいになります。
記憶に残る仕事ができる
建物を建てる仕事をする人は、「あのビルは自分が建てた」と人に自慢できるからという理由で選んでいる人も多いそうです。実際、筆者の父は建物の図面を書く仕事をしていましたが、筆者自身はほとんど実物を見ていません。しかし、よくニュースに映るので、そのたびに自慢されていました。
アイドルの仕事もデビューしたての頃は難しいですが、ある程度有名になればCDが発売されたりグッズができたり、活動が形に残っていきます。ミュージックビデオを撮影したり、ライブの様子も動画で残せるようになっています。
そして、ライブにきて感動したファンは、何年も何十年もそれを覚えています。筆者は光GENJI世代でしたが、横浜アリーナのセンター席でコンサートを見てたことがあります。
すぐ手の届きそうなところで、テレビに出てる人がローラースケートでバック転をしているのを見たのは、ン十年経った今でも忘れられません。
かつて、AKB48やモーニング娘。に所属し、現在は結婚してママになった方が「娘が自分のアイドル時代の真似をする」なんて話しているのを見ると、少しうらやましく感じます。「人に自慢できる仕事」は、やはりやりがいを感じずにはいられないでしょう。
ファンを笑顔にできる
シンガーソングライターのインタビューで一番多く聞くのが「あなたの歌で元気が出たと言われるのが嬉しくて」というものです。おそらくそれは、直接歌詞を書いているわけではないアイドルでも同じでしょう。
あなたのあのときの、あの歌が好きでファンになりました!と言われることもあると思います。
どんなに素晴らしい曲も、歌手が心に響くよう歌えなければ台無しです。
歌だけでなく、舞台やドラマなどの俳優業で人を感動させることもできます。またバラエティ番組に出演し、「あなたが出たあの番組はとても面白かった!」と言ってもらえることもあるかもしれません。
アイドルが歌を歌うことで人を感動させたり、勇気を与えたり、感謝されることもあります。
好きな歌を歌って、ファンを笑顔にし、感謝されることがあると、きっとこれ以上ないやりがいを感じられると思います。
アイドルの大変な点は?
では逆に、「アイドルの仕事は大変!」と思うのはどんなときでしょうか。
朝から晩までテレビに出ずっぱりのアイドルは「大変そうだな」と見えたりしますが、仕事が忙しくてアイドルが嫌になる、という話はあまり聞きません。
- 求められるスキルが多い
- 競争社会
アイドルとして活動していく上で、大変な点とはなにか探ってみます。
求められるスキルが多い
アイドルが活動する際は、たいていプロデューサーがつきます。
アイドルのデビュー前から、プロデューサーはアイドルを成長させていくのが仕事です。
ダンスや歌のレッスンを受けさせたり、未成年のアイドルには、業界のルールや労働に関する難しい知識も理解してもらわなくてはいけません。
アイドルにとって大変なのは、これらを「短期間で」理解しなくてはいけないことです。ユニットに所属できることが決まっても、大人の世界では歌やダンスが上手になるまで待っててくれません。
教えられたことをどんどん吸収しなくては、後輩たちにおいていかれてしまいます。実際、アイドルの卵が事務所に所属しても、大半がトレーニングの段階で辞めてしまうそうです。
ライブやグラビアの仕事だけでは、何年もアイドルを続けていくことは難しくなっていきます。年齢が上がっても活躍していくために、演技の勉強をして俳優になったり、デザインのセンスを磨いて自分のブランドを立ち上げる人もいます。
歌番組やドラマだけでなく、バラエティ番組の仕事も入るのがアイドルです。番組を盛り上げるトークスキルや、振られた話題に的確に言葉を返す頭の良さも必要です。
いつになっても覚えることが膨大であることは、アイドルが成長するには欠かせません。しかし、スキルを求められることはプレッシャーだと感じる人は多いでしょう。
競争社会
そのアイドルの「競争社会」が、一般の人でも如実にわかるものとして思いつくのが、AKBグループの総選挙だったと思います。
前年はアンダーにも入れなかったメンバーが急成長してきたり、上位にいたメンバーが「えっ?」という順位で呼ばれ、呆然とする様子がテレビに映し出されたりしていました。
ただ可愛い、美人、というだけでは生き残れないのがアイドルです。あの子は可愛い、事務所に気に入られてる、というのは短期間だけ人気が出ることはあっても、すぐに沈んでしまうものです。
アイドルの世界は、常に新しいスキルを身につけ、個性を出し、世間に認められて生き残っていきます。事務所に推されて、という時代は終わりつつあります。グラビアやYouTubeなどから火がついて人気アイドルになることがあります。
新しいスキルをどんどん身につけるのは大変ですし、競争社会で勝ち残るのも大変です。
ですが、努力して新しいスキルを身につけ、個性を認められることで、勝ち残るチャンスが巡ってくるのです。
アイドルになるには養成所がおすすめ
かつては、「原宿を歩いていたらアイドルにスカウトされた」という時代がありました。しかし、現在よほどの大手事務所のスカウトでないと「あやしい」と見られてしまうことが多く、スカウトから芸能界入りするアイドルは減少しています。
また、スカウトからデビューしたものの、業界のルールを知らず、だんだんと干されていく新人アイドルも多い世界です。
今アイドルを目指すなら、養成所に入るが一番の近道です。養成所は歌やダンスのレッスンももちろんありますし、業界内部のことも勉強することができます。
定期的にオーディションを開催している養成所はいくつもありますので、受けて合格すればアイドルへの道もひらけそうですね。
まとめ:アイドルはやりがいに満ちている仕事
なぜアイドルが続けられるのかと聞かれて「ファンがいるから」と答えるのは、きれい事に聞こえるかもしれません。
しかしもらえる月収も上は何百万、下は0から何百円という不安定な世界では、お金がもらえるという理由ではモチベーションが保てないこともあります。
一番のやりがいはファンの応援でしょう。ファンの応援は厳しいレッスンも競争も乗り越えられる力があります。
そして、がんばった分だけ自分が成長できることもやりがいになります。歌やダンス以外のスキルも身につけたりして仕事の幅が広がり、ファンに驚きと笑顔を与え、ますますやりがいにつながります。
自分がアイドルとして活動した証は、記憶と形に残っていきます。また自分が頑張った副産物として、自分の憧れの有名人と仕事ができることもあります。
オーディションに合格すれば、アイドルの養成所でレッスンを受けることができます。スキルを磨き続けるためにも、養成所の入所からアイドルを目指してみましょう。