アイドルを目指す上で欠かせない要素の1つとして、メンバーカラーが挙げられます。メンバーカラーは現在のアイドル業界では必須とされ、ほとんどのアイドルが持つようになりました。
しかし、一般的にはメンバーカラーについてよく知らない人が多いように感じます。
「メンバーカラーがあるのは知っているけど、どう重要なのかわからない」
「メンバーカラーにどんな傾向があるのか知りたい」
そこで本記事では、「そもそもメンバーカラーってなに?」と言った初心者向けの内容から、「メンバーカラーの傾向」までの全容をしっかりと解説します。
アイドルを目指す上で、メンバーカラーの理解は欠かせないので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
アイドルのメンバーカラーとは?
まず、アイドルのメンバーカラーについて、簡単に解説します。
そもそもアイドルのメンバーカラーとは、メンバーに設定されたイメージカラーのことです。基本的にアイドルのメンバーカラーは、衣装やグッズに用いられることが多く見られます。
一昔前までは赤や青、黄色のように一般的にもわかりやすいカラーばかりでした。しかし、アイドルの絶対数が増えたこともあって、メンバーカラーも多様化しています。
中には「イタリアンレッド」や「藤色」のように、一見してイメージしづらいメンバーカラーもありました
ここまで細かくメンバーカラーが設定されることには、もちろん意味があります。メンバーカラーにはどのような効果があるのか、確認しましょう。
アイドルのメンバーカラーの効果とは?
アイドルにとってメンバーカラーの効果は、大きく「ファンのため」と「グループのため」に分けられます。
ファンにとってメンバーカラーは、メンバーを判別するための目印です。
大きな会場でライブをすると、席によってはよく見えないこともしばしば。しかし、メンバーカラーを知っているだけで、推しのメンバーがステージのどこにいるのか瞬時に判別が可能です。
また、初めてそのアイドルを見た人にとっては「名前はまだ知らないけど、あのピンクの子がかわいい」のように、簡単に覚えられます。
さらに、ファンだけではなく、メンバーカラーはアイドル本人やグループにとっても重要です。
そもそも色には、それぞれのイメージがあります。メンバーカラーを設定すると、色のイメージがそのままアイドルのキャラクター性につながるのです。
メンバーそれぞれを色分けすることで、キャラクターの方向性が定まってグループとしてまとまりが生まれるもの。
さらに、具体的な例として、衣装間違いが起きづらいことが挙げられます。なぜならメンバーカラーをあしらうことで分かりやすくなり、視認性が上がります。
アイドルの衣装はメンバーカラーを用いることが多く、かわいいものばかりです。ファンにアピールするポイントにもなるので、間違いを少なくできることは大きなメリットでしょう。
重要な効果を持つメンバーカラーは、それぞれに意味があります。グループによって違うこともありますが、色ごとに大まかな傾向があるようです。
アイドルのメンバーカラーごとの傾向
アイドルのメンバーカラーは多様化が進み、本当にたくさんの色があります。それでも下記の色は、多くのグループが使っている王道のメンバーカラーです。
- 赤
- 黄色
- 緑
- 青
- 紫
- オレンジ
- ピンク
多少の違いはあるものの、傾向は似ているので、順番に解説します。
赤
1番分かりやすく、意味がブレない色が赤です。赤は情熱や力強さをイメージさせる、とても強い色。
赤のメンバーカラーを持つ人は主役となるようなリーダーシップを持つ人で、センターを務めることが多くあります。もっとも有名なのは、ももいろクローバーZの百田夏菜子さんでしょう。
赤をメンバーカラーとする人が、グループを引っ張っていくことが多いようです。
黄色
黄色はどの色よりも輝いて見える色で、明るさや元気さの象徴です。笑顔が似合う人や活発な人がよく担当しています。
持ち前の明るさや活発さで、ときには赤のメンバーより目立つことも少なくありません。
グループに華を添え、色々な側面をみせてくれる重要なメンバーカラーです。
緑
緑と言えば、目にやさしい新緑のイメージが思い浮かびます。
アイドルのメンバーカラーとしても同様に、癒やしや若々しさを持つメンバーが多いようです。真面目で落ち着いているメンバーもいて、幅広く使われています。
ただし、女性はもともと暖色が好きなことが多く、緑はあまり好かれません。最近のアイドルグループでは、はじめから緑の担当がないことも増えてきているようです。
青
青もまた、色のイメージそのままのメンバーが多く見られます。つまりクールだったり知的だったりするタイプです。
グイグイと前に出るタイプではないことも多く、一見しておとなしい人もいます。しかし、歌やパフォーマンスのような何かに秀でている場合があり、強いアクセントでグループの味付けを変えてしまうこともあるようです。
紫
一般的に紫は、赤や青のような色と比較してイメージが思い浮かびづらく感じます。アイドルのメンバーカラーとしても似たような傾向にあり、グループによって意味合いが変わりがちです。
大人の色気を漂わすようなセクシー担当な人が務めたり、一方で落ち着きのある年長者が務めたりすることもあります。
オレンジ
オレンジは黄色と同じく暖色系の色なので、役割も黄色と似ている傾向にあります。
明るい人や活発な人が担当し、笑顔が似合う人が多いようです。マリーゴールドのような鮮やかさで、メンバーカラーの中でもハツラツとした印象があります。
ピンク
アイドルとしてのピンクは、まさにエースカラー。やさしさやかわいさを象徴し、アイドル性は抜群です。
またメンバーカラーがピンクであることにプライドを持つ人が多く、強い責任感を背負う人でもあります。もちろんエースとしての実力を兼ね備えているので、自分の魅せ方をしっかりわかっているようです。
代表的なアイドルは「ももち」こと、嗣永桃子さん。キャラクターには賛否があったようですが、それはピンクのアイドルを貫いたからこそ。
引退までブレなかったももちは、アイドルとしてさすがと言わざるを得ません。
アイドルのメンバーカラーの決め方
アイドルのメンバーカラーは、グループや事務所によって決め方が異なります。ほとんどの場合は事務所が決めるようですが、アイドル本人が決めることもあるようです。
卒業した先輩の色を引き継ぐこともあり、決め方もひとつではありません。
グループのメンバーが多いAKB48は、メンバー個人ではなくチームとしてカラーが設定されます。ただし、SKE48やNMB48はメンバーごとに担当しているので、同じ48グループでも違いがあって特徴的です。
推しのアイドルグループがどのようにしてメンバーカラーを決めているのかわかれば、より楽しめるでしょう。
アイドルのメンバーカラーの元祖は?
メンバーカラーの元祖は諸説あり、白黒テレビからカラーテレビに変わったときの色の使い方やモーニング娘。など挙げられます。その中でももっとも有力とされるのが、特撮の戦隊シリーズです。
40年以上の歴史を持つ戦隊シリーズは、第1作目から最新作までメンバーを色で分ける手法をとっています。赤いメンバーが中心人物で、他のメンバーも色によってキャラクターが変わるなどアイドルのメンバーカラーと非常に近い意味があるのです。
アイドルとしての元祖は、モーニング娘。が所属するハロー!プロジェクトと言われています。映画で色分けしたことがきっかけで、後のコンサートツアーから衣装やグッズに使われるようになりました。
明確にコンセプトとしてメンバーカラーを設定されたのは、ももいろクローバーZです。ももクロのプロデューサーは「戦隊シリーズが原点」と明言しており、色とメンバーを紐付けることで認知度のアップに成功しました。
こうしてみるとアイドルのメンバーカラーは、まだまだ新しい文化と言えます。アイドルのメンバーカラーとキャラクターの関係は、今後も続いていくでしょう。
まとめ:アイドルになりたいならメンバーカラーを覚えておこう
アイドルのメンバーカラーは、比較的新しい文化でありつつもすでに重要性が明確になっていることがわかります。
見た目の華やかさやかわいさだけではなく、認知度を上げたり衣装ミスを防いだり、とても実用的。メンバーカラーの元祖を知っておけば、アイドルの面接でアピールに使用できるかもしれません。
メンバーカラーの決め方はいろいろあり、メンバー本人が決めることもあります。あらかじめ考えておくと、面接で服を合わせられてアピールできるかもしれません。
アイドル文化が続く限り、今後もメンバーカラーの文化は続くでしょう。
アイドルになりたいなら、重要なメンバーカラーについて覚えておくといいでしょう。