アイドルなど人前に出ることを職業としなくても、さまざまな発表会などでステージに立つ機会がある方は多いと思います。
ちゃんとメイクしたはずなのに、あとで写真を見たらメイクが崩れていていた、という経験はありませんか。
ステージ映えするメイクは、通常のメイク方法とは違います。ただ単に、濃いメイクをすればよいというものでもありません。
この記事では、アイドルがステージで活躍するのに欠かせない、ステージ映えするメイクについて解説します。ぜひ参考にしてください。
目次
ステージ映えするメイクのコツ
筆者の娘が小学生の頃に習っていた、バレエの発表会のときのメイクをご覧ください。
舞台で踊っているときに客席から撮った写真では、このようになります。
バレエの場合、髪全体をシニヨンで1つにまとめるので、アイドルのステージとは少しメイク方法が違うところもあります。
しかしアイドルにとっても「ステージ映え」するメイクの習得は必須です。
まずは、ステージメイクのコツを簡単に解説します。
- 表情をはっきりさせる
- ライトやダンスでも落ちにくい化粧品を使う
- 少し目立ちすぎるくらいにしておく
それぞれ解説していきます。
①表情をはっきりさせる
通常のメイク方法では、遠くの客席から見たときに顔がぼんやりと見えてしまいます。
ステージメイクは、影をしっかり作って顔に立体感を出しましょう。
その上で、アイメイクやチークなどで表情をはっきりさせます。
②ライトやダンスでも落ちにくい化粧品を使う
ステージ上は、多数の強いライトが照らしています。
強いライトでステージ上はとても暑く、その中歌って踊るので汗をかきます。さらにメイクが薄いと強い光で飛んで、目立たなくなってしまいます。
ステージに立つときは汗で落ちにくい化粧品を使って、濃くしっかりと塗りましょう。
③少し目立ち過ぎるくらいにしておく
客席の最前列に座っても、ステージ上と客席ではある程度距離があります。席が遠くなるほど、会場が大きくなるほど、顔をはっきりと見せるメイクが必要になります。
先ほどの筆者の娘の写真は、500人くらいのキャパで、客席のほぼ中央で撮ったものです。少し濃すぎる、目立ちすぎるくらいで、客席からはちょうどよく見えます。
ステージ映えするメイクのやり方
では実際のメイクのやり方を、次のパーツごとにご紹介します。
- ベースメイク
- アイライン
- まつげ
- チーク
- リップ
- ハイライト
順番に解説していきます。
ベースメイク
ファンデーションはステージの光で色が白っぽくならないよう、地肌より濃いめのものを選びましょう。
ステージライトに映えるなら、黄味の強いオークル系よりもピンク味が強いピンクオークル系がおすすめです。また汗でどろどろにならないよう、汗に強いファンデーションを選びましょう。
アイライン
顔をはっきりと華やかに見せるために、アイメイクはとても重要です。
通常のメイクでは、アイラインはまつげのキワに細く描きますが、それだと目を開けたときに描いた線が見えません。
目を開けてもアイラインがわかるくらいに、目頭から目尻まで太く描いて目の形を大きく見せましょう。
照明で輪郭がぼやけないよう、塗り過ぎくらいでよいです。
また鏡で見たときに、左右の目が同じ大きさ・形になっているか確かめましょう。眉毛は目の形ができたあと、目よりも長く、濃く描きましょう。
眉毛をいつも通り描いてしまうと、目だけが目立って眉毛の印象が薄く、不自然に見えてしまいます。
まつげ
まつげはできれば、つけまつげをつけましょう。マスカラのみより、はるかに顔をはっきり見せてくれます。
つけまつげは目よりも横幅の長いものを使用し、自まつげの根元ではなく、太く描いたアイラインの一番上につけましょう。
そのため自まつげとつけまつげの間には、3mm〜5mmほどの空間ができます。
チーク
筆者の娘の写真でもかなりしっかりチークを塗っていましたが、チークも濃いめに入れないと照明の光で飛んでしまうのです。
塗ってることがわかるくらいに濃く、ほっぺの高い位置から耳の方まで伸ばしましょう。チークは顔全体の統一感や、メリハリをつけてくれます。
リップ
リップの色は、派手で目立つ色であることが絶対です。
濃い赤やオレンジなど、派手目な色を選びましょう。リップを塗るときはリップペンシルなどで先に塗っておくと、あとのリップの色が落ちにくいです。
ハイライト
シェーディング(影)とハイライトは、顔に立体感を出します。
シェーディングは、髪の生え際、フェイスライン、頬骨の下などの骨格に沿って入れていき、眉頭の下から鼻の骨に沿って鼻筋に入れます。
ハイライトは顔の立体感を出す他、くすみを飛ばして肌がきれいに見える効果もあります。
頬骨の高いところ、おでこや鼻筋などのTゾーン、あごの下など、顔の出っぱったところに入れましょう。ステージメイクは思い切りの良さが大事です。「濃すぎるかな」と思う程度でちょうどよいので、やってみましょう。
ステージ映えするメイクをする上で見落としがちなポイント
「ステージ映え」を実現できるのは、メイクだけではありません。
ただ当日のメイクだけがんばっても、それを台無しにしてしまわないよう注意しなければいけない事があります。
では、ステージメイクをする上での注意ポイントを解説します。
- 普段から肌の状態には気をつける
- 自分の売り出しているキャラにあったメイクを心がける
順番に解説していきます。
①普段から肌の状態には気をつける
肌の調子が悪く、いくらファンデーションを塗っても上手くのらないと悩んだ経験は誰でもあるでしょう。
やはりステージメイクでさらにきれいに見せるには、日頃から肌の状態に気を使わなくてはいけません。
普段から肌のために気をつけるべき生活習慣は、次のようなことです。
- 夜ふかしせずに早寝早起きをする
- 暴飲暴食しない
- 適度な運動で代謝を良くする
- ストレスを溜めない
早寝早起き、そして適度な運動は、体の機能を活性化し、体内の血行を良くして新陳代謝を上げます。肌の新陳代謝が進めば、クマやくすみの解消になり、肌の乾燥も防ぎます。
暴飲暴食で内蔵に負担をかけることや、ストレスのため過ぎも肌によくありません。内臓の調子がよくなくても肌のターンオーバーが進まず、肌がくすんでしまいます。
またストレスを溜めすぎて、肌が荒れてしまった経験がある方も多いと思います。食べすぎ、飲みすぎに注意し、肌のためにビタミンやミネラルを多く含む食品を積極的に摂りましょう。
軽い運動はストレスの解消にも効果的です。読書をしたり映画を見たり、アロマオイルを焚いたり、自分なりの解消法でストレスを溜めないようにしましょう。
②自分の売り出しているキャラにあったメイクを心がける
アイドルのファンは、そのアイドルが作り上げた「キャラ」に陶酔し、ライブを観に来ていることも多いです。
童顔な妹キャラのアイドルが大人っぽい感じにしか見えないなど、キャラの印象が違うことでがっかりしてしまうファンもいます。
ステージメイクに慣れるまでは大変かもしれませんが、ファンが抱いているイメージを崩さないよう気をつけましょう。
養成所ならステージ上の見せ方を学べる
ステージメイクの方法は、普段のメイク方法とは違います。
「ステージ映え」しているか確認するのも大変なので、難しいと感じるかもしれません。
アイドルになるにはオーディションを受けるのが一般的ですが、養成所に入る方法もあります。
アイドルの養成所で勉強できることは、歌やダンス、演技だけではありません。
芸能界で生き残っていくための心得や、カメラ映えやステージ映えするメイク方法も学ぶことができます。
アイドルになるための知識を専門的に学べますので、養成所を考えてみても良いでしょう。
アイドルならステージ映えするメイクでパフォーマンスをしよう
アイドルとしての醍醐味を一番に味わえるのが、直接ファンの前で歌やダンスを披露する、ステージでのライブでしょう。
直接ファンに会えるライブで、化粧が薄すぎて印象が違う、とせっかく来てくれたファンに思われたくないですよね。
ステージ映えするメイクは、やりすぎと感じるくらいに濃いめでも大丈夫です。アイラインは太めでつけまつげをつけて、チークやリップも濃く目立たせましょう。メイクのりを良くするためにも、普段から肌の状態には気を配りたいです。
また、売り出し中の自分のキャラを壊してしまうようなメイクも避けましょう。
ステージメイクは普段のメイクと違うので、難しいと感じるかもしれません。アイドルの養成所は、歌やダンスだけでなくメイク方法も学ぶことができるので、養成所に入ることを考えても良いでしょう。
ステージ映えするメイクを習得して、ステージで最高に輝いて見えるアイドルを目指しましょう。