歌がもっと楽しくなる!高い声の出し方と練習の基本と応用を紹介!

歌手を目指す人や、もっとカラオケで上手に歌えるようになりたいという人のなかには、

「歌がうまくなりたいけど高音が出ない」
「きれいな高音が出せるようになる練習法はないの?」

という悩みを持つ人が多いのではないでしょうか。

高音がきれいに出ている人の歌は、とても魅力的ですよね。

この記事では、高い声の出し方の基本から応用までを説明します。

正直歌がうまくなるためにはプロの指導員がいるボイストレーニングに通うのが一番です。自分の歌や発声の方法や癖はプロに見てもらうと問題点がすぐ明らかになります。

アイドルを目指す場合は、歌に加えてダンスも学べる養成所がおすすめです。

高い声の出し方【基本編】

高い声の出し方【基本編】

歌が苦手、もしくは高い声がでないという人は、まず基本の練習から始めましょう。

ここでは高い声を出す基本の姿勢や練習法について説明します。

  • ①姿勢を正してリラックスする
  • ②表情筋をほぐす
  • ③タングトリル
  • ④リップロール
  • ⑤腹式呼吸
  • ⑥ハミング
  • ⑦ロングトーン

この7つの練習法を繰り返していれば、少しずつきれいに響く高音を出せるようになるはずです。

①姿勢を正してリラックスする

高い声を出す基本は、姿勢を正してリラックスすることです。緊張してしまうとどうしても喉の筋肉がぎゅっと締まってしまいます。

お風呂場で歌うと上手に聞こえるというのは、声が反響している上、喉の筋肉がリラックスして伸びのある声が出ているからでもあります。

②表情筋をほぐす

表情筋が使えていないと発声の強弱が少ない声の出し方になってしまいます。

とくに日本語は表情筋をあまり使わなくても発声できる言語なので、英語圏の人が日本語を聞くとダラダラとしゃべっているように聞こえます。

感情豊かな強弱のある歌い方をするためには、普段使えていない表情筋をほぐすことが大切です。

目をできる限り大きく開き、口元と目元を意識しながら顔全体を大きく動かし「あ・い・う・え・お」と発音してみましょう。顔の筋肉が動いているのが分かりますか?頬を大きくふくらまし、限界までへこませるのをくりかえすのも表情筋にいい刺激を与えます。

③タングトリル

タングトリルは巻き舌のことです。舌を上顎に軽く置いて息を吐き出し舌を震わせるボイストレーニングの1つです。

巻き舌が苦手な人も多いでしょうが、その原因の1つは舌の筋力が低下です。舌の筋肉がないとタングトリルはうまくできません。うまくできない人は練習あるのみです。

タングトリルの練習の仕方は

  1. 舌先を前歯の裏の付け根に当てる
  2. リラックスした状態で巻き舌で「ら・り・る・れ・ろ」と発音する
  3. 1音ずつ舌先を上あごにあて「とぅららら」「とぅりりり」というイメージ
  4. できなくても力まずに息を吐き続け舌を振動させる

これをすることで口元の筋肉がゆるみ、舌と声帯付近の筋肉がリラックスします。これを繰り返し練習することで、舌の筋肉がつき喉も広げることができるようになります。

④リップロール

リップロールはタングトリルと同じような効果を得られるボイストレーニング方法です。ふんわりと唇を閉じた状態で息を吹き出し唇を震わせます。

口周りの筋肉がリラックスできて、発声や発音がクリアに聞こえます。一定の息を長く吐き続けることで肺活量を鍛える効果も期待できます。

慣れてきたらより長く息を吐き続けられるように訓練しましょう。リップロールが上手にできるようになったら、音程を変えながら10秒~30秒続けて少しずつ長く吹けるように続けてみてください。

リップロールは喉を開く練習にもなり、裏声がキレイに出せるようになるのでボイストレーニング前など気が付いたときに練習してみましょう。

⑤腹式呼吸

腹式呼吸は音域を広げる基礎中の基礎です。

腹式呼吸は息をしたときに胸ではなくお腹が膨らむ呼吸法のことです。正しく腹式呼吸ができているか、お腹に手を当てて歌ってみてください。しっかりお腹が膨らんだりへこんだりしていますか?

腹式呼吸を正しく使えるようになると高音も低音もいまよりずっと出しやすくなるはずです。胸式呼吸よりも腹式呼吸の方が空気をたくさん吸えるので、声量も大きくアップします。

腹式呼吸を使って歌えるようになると喉に余計な負担がかからず高音が出しやすくなるでしょう。

⑥ハミング

ハミングとは、口を閉じた状態で、鼻から空気を出すよう響かせてメロディーだけで歌うことです。ハミングで練習していると普段より少し高い音が出しやすいと感じませんか?

プロからボイストレーニングのアドバイスを受けると、高音を出すときは「頭やおでこ付近から音を抜かせるようにしなさい」と言われます。ハミングは口や鼻を響かせて音を出すので頭付近から音を抜いている状態とかなり近いでしょう。

また、ハミングは音階にだけ集中して歌うので、音程が不安定になりがちな人にはおすすめの練習法です。

⑦ロングトーン

ローングトーンとは、同じ高さの声を音程がブレることなくできるだけ長く出し続ける練習方法です。ロングトーンで大切なのは音が安定した状態でどれだけ息を長く吐き続けられるかどうかです。音がブレるとロングトーンではなくビブラートになってしまいます。

安定したロングトーンを出し続けるための練習法は、腹式呼吸で最初から最後まで同じ息の量で声を出し続けることです。

最初は10秒でもいいのでストップウォッチでしっかり計測します。音程がブレないようにそして1秒でも長く続けられるように反復練習しましょう。

高い声の出し方【応用編】

高い声の出し方【応用編】

ここまで高い声の出し方の基礎練習方法について説明しました。基礎練習をしっかりこなすことができるようになったら次は、応用編を試してください。

  • ①舌根を脱力する
  • ②ファルセットで歌う
  • ③ミックスボイスを覚える
  • ④ホイッスルボイスを覚える

いずれもキレイで魅力的な高い声を出すための練習です。

①舌根を脱力する

高い声を出すためには口の中をリラックスさせましょうと言われます。具体的には舌根が脱力した状態のことをいいます。舌根とは舌の根元のことですが、ここがリラックスした状態でないと高い声が出しづらく、喉に無理させてしまいます。

舌根を脱力させるためには、タングトリルが効果的です。

もう1つおすすめしたい訓練があります。大きく舌を出して、軽くスプーンを当てます。その状態で舌を戻さず「あ・い・う・え・お」と発声します。「あ」というとき、舌は中に戻ろうとしてしまいますが、できるだけ舌を戻さないように意識をして発声を繰り返しましょう。

こうすることで普段緊張している舌根をリラックスした状態にできます。

②ファルセットで歌う

ファルセットは裏声のようなもので、通常の声よりも高い声で歌う歌唱技術のことです。

裏声というと高い声を出そうとした結果、地声がひっくり返って失敗したみたいな印象を持つ人もいますが、ファルセットは裏声よりも透明感のあるキレイな高音です。

まずはリラックスした状態から、ファルセットを出してみましょう。うまくいかないときは、ささやくような小さい声で「は」を使って練習します。発声練習でも「は」を使うと比較的簡単にファルセットが出せます。

③ミックスボイスを覚える

ミックスボイスは地声と裏声の中間の声のことを言います。ファルセットはキレイな高音域が出せるものの、どうしても声が弱くなります。ミックスボイスは裏声のような高音域でありながら地声と同じような声量が出せるようになります。

まずは裏声を習得して、腹筋を使って息の量を増やすようにしましょう。息を吸いながら声を出すとキレイな高音が出ますので、試してみてください。

④ホイッスルボイスを覚える

ホイッスルボイスは超ハイトーンボイスと呼ばれる高音の発声法のことです。ホイッスルボイスの歌い手はマライア・キャリーやアリアナ・グランデ、MISIAなど本当に限られた人だけの特殊な歌唱法です。

声帯をほぼ閉めた状態で、声帯の一部だけを振動させて声を出します。素人が独学で無理をして練習すると喉を傷めてしまう可能性があるので、注意が必要です。

ホイッスルボイスをマスターしたい人は、ボイストレーニングを受ける方が安心です。

高い声が出せない原因

高い声が出せない原因

ここまで高い声の種類や出し方や練習法について説明しました。

どうしても高い声が出せないという人は原因があるのかもしれません。プロのボイストレーナーでないと原因を探すのは難しいですが、多くの人がつまずく原因について説明します。

  • ①余計な力が入っている
  • ②ブレスがうまくできていない
  • ③響きが足りない

1つずつ試してみると高音が出ない原因がわかるでしょう。

①余計な力が入っている

高い声を出すためには喉や表情筋などをリラックスさせることが大切です。しかし、リラックスをしなさいといってもどのように力を抜けばいいのか、難しく考えれば考えるほど気付かないうちに力が入ってしまうこともありますよね。

喉ばかりに気を使うのではなく一度全身をストレッチしてみましょう。そのあと、少し姿勢を正して伸びをしながら嘘でもいいので大きく口を開けてあくびをしてみましょう。

とにかく力まないことが大切です。

②ブレスがうまくできていない

発声練習ではキレイに高い音が出るのに、歌になるとうまく高音がでないという場合はブレスがうまくできていないことが考えられます。

基本的にはブレスは楽譜に明記されています。しかし、楽譜がない場合であれば自然と空気が入ってくるタイミングを見極めなくてはいけません。

腹式呼吸がきちんとできていれば、息を出し切ったときに自然と空気が入ってきます。

歌詞をひらがなで書き出し、ブレスを入れても途切れない文節ごとにスペースを空けるなどしてブレスを入れる個所を確認しましょう。

ブレスを入れる目安は

  • 言葉と言葉の切れ目
  • アーティストの動画で確認
  • 苦しくなるフレーズの前(長いフレーズの前)

このような感じです。とにかく歌ってみて確認しましょう。

③響きが足りない

高い音を出すためには喉や口の中で音を反響させる必要があります。これが正しくできていると美しい高音がでます。

高音がでない人の中には喉や口腔内を上手に開いていない可能性があります。口から暖かい空気を「はっはっはっ」っと出してみてください。そのときの喉の広がりや声を響かせることを意識しましょう。

音域の違いを男女別に解説

音域の違いを男女別に解説

音域とは音高の範囲のことで、男女で出せる音域には違いがあります。成人男性の場合、女性ボーカルの歌を原曲キーのまま歌うのは難しいですよね。

練習ではカバーできない音域の違いがあるので確認しておきましょう。

一般的には男性はオクターブ半、女性は2オクターブくらいの音域があると言われています。

音域は変わると言われているので、音域が広がらない日が続いても練習を続け、少しずつ音域の広がりを感じましょう。

男性の音域

男性が行うボイストレーニングの平均的な音域は、地声に近い自然な歌声の場合、mid1C(低い方のド)~mid2G(中間のソ)、hiA(高い方のラ)あたりです。

音域は歌を歌う時の音と、地声では変わってきますし、個人差も大きいので自分の音域がどれくらいかピアノの音に合わせて調べてみましょう。

女性の音域

女性が行うボイストレーニングの平均的な音域は、mid1F(低い方のファ)からhi D(高音のレ)あたりです。

練習をしなくても、女性はだいたい2オクターブほどの音を出せます。しかし、さらに練習をすることで安定した声量で、2オクターブ以上の広い音域が出せるようになります。

なんと、マライア・キャリーは7オクターブの声域を持っていると言われています。

高い声の出し方を練習するときのポイント

高い声の出し方を練習するときのポイント

高い声の出し方や、練習をするときのポイントをしっかり守っていれば音域は確実に広くなります。

ただ、無理な練習を続けてしまうと喉や声帯の故障の原因になります。ここでは3つのポイントを説明します。

  • ①焦らずに音域を広げていく
  • ②喉を痛めないように注意する
  • ③リラックスしながら行う

覚えておきましょう。

①焦らずに音域を広げていく

練習をしても出せる音域はすぐに広がったり変わったりしません。

声帯を鍛えていく、広げていくような感じだと思ってください。少しずつ喉や声帯を伸ばしていくイメージです。少しずつ限界音域を広げていくつもりで、ボイストレーニングはだいたい1時間程度、長くても2時間以内に終わらせましょう。

長時間練習しても効果はあまり変わらない上に、喉の故障の原因になります。

②喉を痛めないように注意する

ボイストレーニングをしている間は普段以上に喉のケアが大切です。

  • 長時間のレッスンや無理は禁物
  • タバコやアルコールは避ける
  • 乾燥予防に加湿はしっかりとする
  • 普段からマスクをつける
  • はちみつや牛乳で喉を守る

このように喉を傷めないよう注意しながら練習をするようにしましょう。

腹式呼吸ができていないまま高音を出す練習をしたり、喉に負担をかける歌い方をしたりするのも喉を傷める原因になりますので注意してくださいね。

③リラックスしながら行う

高い声を出すためにはリラックスが必要不可欠です。
ボイストレーニングに最適な具体的なリラックス方法をご紹介します。

  • 顎を首元をマッサージする
  • 肩や手首をまわす
  • <加湿器にアロマを入れる/li>

加湿器にアロマを入れると、リラックス効果だけではなく乾燥を防ぐこともできます。

自分自身に最適なリラックス方法を探しましょう。

アイドルを目指すならプロの指導を受けられる養成所がおすすめ

アイドルを目指すならプロの指導を受けられる養成所がおすすめ

ファルセットやミックスボイス、ホイッスルボイスなどは素人の練習ではマスターすることが少し難しいかもしれません。

また、高音がでない理由は、1人1人違った原因があることも考えられます。独学での練習の結果、喉を傷めてしまう人もいるでしょう。

間違った練習が故障の原因にならないように、アイドルを目指すならプロの指導を受けられる養成所に入ることをおすすめします。

プロが見るとあなたのどこに高音がでない原因があるのかは明確です。さらにダンスのスキルも学べます。音楽の基礎からしっかりマスターできる養成所でプロの指導を受けてみませんか?

まとめ:高い声の出し方を覚えて綺麗な歌声を届けましょう

高い声の出し方を覚えて綺麗な歌声を届けましょう

憧れの歌手やアイドルのように、キレイな高音で歌を歌うためには毎日の練習が欠かせません。

この記事では高音を出す練習方法や高音が出ない原因など、上達する練習方法について説明しました。

基本は、以下の通りです。

  • ①姿勢を正してリラックスする
  • ②表情筋をほぐす
  • ③タングトリル
  • ④リップロール
  • ⑤腹式呼吸
  • ⑥ハミング
  • ⑦ロングトーン

応用は、以下の通りです。

  • ①舌根を脱力する
  • ②ファルセットで歌う
  • ③ミックスボイスを覚える
  • ④ホイッスルボイスを覚える

紹介したような高い声の出し方や練習を続けていれば音域は少しずつ広くなります。自分に合った方法で無理なく練習していきましょう。

本気で高く美しい音を出せるようになりたいのであればプロの指導が受けられるボイストレーニングがおすすめですよ。中でも、アイドルを目指すのであれば、養成所がおすすめです。