「ソロアイドルにはどんな人がいるの?」
「ソロアイドルって、なんで減ったんだっけ?」
こんな疑問をお持ちではありませんか?
アイドルグループが飽和状態を迎えつつある今、ソロアイドルを求める声が出はじめています。
そこでこの記事では、ソロアイドルについて解説します。
併せて、現在活躍中のソロアイドルもお伝えしますので、どうぞ参考にしてください。
目次
ソロアイドルとは?
ソロアイドルとは、グループではなく1人で活動するアイドルのことです。
一般的には、アイドル的ルックスを持った歌手が当てはまります。
ソロアイドルが有名になったのは、1980年代。
松田聖子・小泉今日子・中森明菜をはじめとする女性歌手をきっかけに、アイドルという言葉が広まりました。
当時のアイドルはソロが主流でしたが、平成後期に入り変化が起こります。
歌番組の減少と、音源がCDからインターネットへ変化したことで音楽の売り上げの減少が影響し、アイドルが生まれにくくなりました。
そこで1人1人のハードルを下げ、ライブをやりやすくするために、アイドルのグループ化・大人数化が進みます。
アイドルグループの増加に伴い、ソロアイドルは減少していきました。
アイドルがソロで活動するメリット
アイドルがソロで活動するメリットは、以下の通りです。
- ファンの視線やコールを独占できる
- グループメンバーとしてのソロ活動なら、これまでの人気を流用できる
- ネットを使った1対1の活動ができる
順番に説明していきます。
ファンの視線やコールを独占できる
ソロ活動の場合、お客さんは全員、自分のファンです。
ほかのメンバーのファンや自分に興味ない人がいないので、よりモチベーションが高まるのがメリット。
一方、アイドルグループによくあるのが、メンバー間の格差。
人気のあるなしがはっきりわかれるため、結局は実力や魅力がなければ、アイドルとして目立つ機会を与えられません。グループの中でも競争があるのです。
しかし、ソロアイドルなら、その心配がないのも魅力です。
本人は気がつかないような魅力を、ファンが見つけてくれるのもうれしいですね。
グループメンバーとしてのソロ活動なら、これまでの人気を流用できる
最大のメリットは、グループ活動で得た人気をそのまま流用できること。
すでに認知度が高く、多くの固定ファンがついているため、一定の成功が保証されています。
一例として、元欅坂46の平手友梨奈さんを挙げます。
ソロ曲「ダンスの理由」が、オリコンデイリーデジタルシングルランキングで初登場1位を獲得。MVの再生数は300万回を超えています。
ソロアイドルのデビューとしては、かなりの好成績です。
このようにはじめからファンがいる状態でスタートできるのも、ソロアイドルとしての強みになります。
ネットを使った1対1の活動ができる
ソロアイドルは、オンライン活動でも有利です。
ソロアイドルは比較的スケジュール調整がしやすいので、オンラインイベントを複数開催しやすいという強みがあります。
コロナの影響でライブが自粛傾向になって以来、オンラインイベントが活発に行われるようになりました。
坂道グループをはじめとして、多くのアイドルがオンライントーク会やサイン会を行っています。
しかし、アイドルグループは大人数なので、各メンバーのスケジュール調整をしなければなりません。
基本的に全員参加のため、気軽に行えないのがデメリット。
この点も、フットワークの軽いソロアイドルには大きなチャンスです。
1対1でのオンラインイベントは、握手会やリリースイベントなどの接触イベントと同じくらい親近感があるので、ファンの満足度が高いのが特徴。
交通費や宿泊費がかからない分、地方に住んでいても気軽に参加できるため、ファンにとってはうれしいイベントです。
時代の変化に柔軟に対応していけるのも、アイドルにとって有利な点です。
アイドルがソロで活動するデメリット
ソロアイドルのデメリットは、苦手なことを人数で補えないところ。
好みが多様化している現代で、1人のアイドルが多数のファンを獲得するのは簡単ではありません。
たとえば歌唱力がすぐれていても、トークがイマイチであれば、ファンになってもらえない場合があります。
しかしグループなら、1人でも推せるメンバーがいればファンになってもらえます。
音痴キャラみたいな子や、リズム感がなくて笑いを誘う子でも、欠点が魅力になることがあります。
1人では目立たなくても、メンバーとの相性や相乗効果で輝けるんですね。
ソロではそうはいきません。
苦手なことを補ってもらえないのが、デメリットになります。
ソロアイドルはいない?消えた?
ソロアイドルがいなくなったと思われる一因として、TVやラジオに出るのがむずかしくなったことが挙げられます。
昔は毎日のように歌番組を放送していたので、ソロの新人アイドルが出演する機会はたくさんありました。
しかし、いまは地上波での歌番組が減っています。
数少ない歌番組には、有名グループや事務所の力が強いアイドルが優先されるため、ソロアイドルはよほど売れていない限り中々出番がありません。
またソロで売り出すと「ゴリ押し」だと叩かれる危険があるため、ますますソロアイドルが生まれづらくなりました。
一因として、男性アイドル市場を独占するジャニーズが、ソロでの売り方を極力避けてきたことも影響し、グループが主流になっています。
このように時代の変化によって、ソロアイドルが認知される機会が減ったため、ソロアイドルが消えた印象が強くなったと思われます。
ですが、ソロアイドルが本当にいなくなったわけではありません。
最近のソロアイドルについては、次の項目で説明していきます。
歴代のソロアイドルは?最近は?
歴代のソロアイドルには、どんな人がいたのでしょう?
年代ごとの代表的ソロアイドルについて、以下に簡単にまとめました。
1980年代 | 松田聖子・中森明菜・小泉今日子・早見優 |
1990年代 | 安室奈美恵・広末涼子・華原朋美・鈴木あみ |
2000年代 | 松浦亜弥・後藤真希・藤本美貴・浜崎あゆみ |
2010年代 | 武藤彩未・遠藤舞 |
80年代にはじまったソロアイドルブームは、2000年代で終わりを迎えています。
最後に流行ったソロアイドルとして、よく挙げられるのは松浦亜弥さん。
2000年代はちょうど「モーニング娘。」をはじめとするアイドルグループが流行した時期でした。
ソロからグループへと、アイドルの活動が切り替わった時期だったため、より強く印象に残っているのでしょう。
そして最近のソロアイドルは、以下の3人が有名です。
※2021年1月度
上野優華 | 2012年『Dream Vocalist loved by ヤングマガジン賞』を獲得し 2013年キングレコードからソロデビュー 「アイドル界のバラードの女王」との呼び名もある ライブでは時に歌よりMC(語り)が長くなるといった自由奔放なパフォーマンスで観客を魅了する |
吉川友 | ハロプロエッグ(ハロー!プロジェクトの研修生)の研修課程を修了 2011年歌手としてソロデビュー 舞台出演にも積極的で、2013年には東宝ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」に出演 |
新井ひとみ | ガールズ・ダンス&ボーカルグループ・東京女子流のメンバー 2019年ソロデビュー コンセプトは80年代アイドル風アイドル |
上記のほかにも、様々なソロアイドルが活動しています。
アイドルグループが主流になっても、ソロアイドルを求める声はなくなりません。
2010年代からは歌手だけでなく、役者やモデルなどマルチに活躍するソロアイドルも登場しました。
今後も様々なタイプのソロアイドルの登場が予想されます。
ソロアイドルになるためには?
ソロアイドルになる方法は、大きくわけて以下の2つです。
- アイドルグループからソロデビューする
- ソロアイドルのオーディションを受ける
ひとつひとつ説明していきます。
アイドルグループからソロデビューする
まずアイドルグループに所属して実績を積み、その実績を活かしてソロ活動する方法です。
特徴は、はじめからファンがいるので、ソロ活動をしても失敗率が低いこと。
アイドルグループ出身という経歴も、大きな強みになります。
グループ活動を通して経験したことが、ソロ活動に生きるので、ソロアイドルの中でも成功する確率が高いです。
ソロアイドルのオーディションを受ける
ソロアイドルを募集しているオーディションに応募し、そこで合格してデビューする方法です。
一般的にアイドルになる方法は、オーディションに合格してデビューしたケースが多いですが、ソロアイドルになる方法も同様です。
メリットは、あえてソロアイドルを募集しているだけに、事務所からの大きなバックアップを期待できること。
個性など特出した部分を求められますが、それだけ自分の強みを生かしやすいとも言えます。
まとめ:ソロアイドルが輝く時代がきた?
記事の内容をまとめると、次のようになります。
- ソロアイドルとは、グループではなく1人で活動するアイドルのこと
- ソロアイドルは完璧さを求められるため、減少した
- マルチに活躍するソロアイドルが出はじめている
アイドルグループが飽和状態のいま、ソロアイドルを求める声が高まってきています。
最初からソロデビューする人、グループを卒業してソロ活動をはじめる人もいるので、今後もソロアイドルは少しずつ増えていくと思われます。
推せるソロアイドルを見つけたら、ぜひ応援してあげてください。