昔のアイドルと言えば、「IDOL」の本来の意味のような、まさに「偶像」と呼べる存在でした。しかし現代のアイドルは身近になり、かなり近しい存在として認知されています。
気軽に握手や会話ができるようになったので、アイドルのイメージが変わった人もいるでしょう。
ただ、
「アイドルのライブが気になるけど、1人では行きづらい」
「アイドルのイベントに行ってみたいけど、どんな感じなのか知りたい」
と考えて、二の足を踏んでいる人も多いと思います。
この記事では、アイドルの現場についてしっかりと解説しました。アイドルに興味がわき、初めてのイベントに行ってみたい人はぜひ読んでみてください。
目次
アイドルの現場とは?
そもそもアイドル用語で「現場」というのは、ライブ会場やイベント会場全般を指します。いつから「現場」という言葉が使われるようになったのかは、定かではありません。
「現場」は「会場」というより、生のライブ感があるイベントの場所を指します。
最近のアイドルの現場はただ歌ってパフォーマンスをするだけではなく、握手会のような特典も含まれています。
さらに48グループのような有名なアイドルではあまりありませんが、いわゆる身近な地下アイドルの場合は距離感が非常に近いようです。出番がないとき当たり前のようにフロアにいたり、出入り口も同じだったりします。
有名なアイドルやアーティストではまずあり得ないので、ファンが推しを応援する気持ちもますます高まるのでしょう。
アイドルの現場はどんな雰囲気?
アイドルの現場は、基本的に対面形式で進行します。人気があるアイドルはワンマンライブをやることもありますが、それほどの人気を得るのはなかなか大変です。
通常は数組のアイドルでライブをしますが、大きなライブになると10組以上がパフォーマンスするイベントもあります。大規模なイベントなら、出演するアイドルグループは数え切れないほどです。
基本的にはアイドルのパフォーマンスを楽しむことが目的ですが、アイドルのライブと言えばオタ芸と呼ばれるものが有名。独特なダンスだったりかけ声だったりは、見聞きしたことがある人もいるでしょう。
アイドルに興味のない人には「騒がしい」と思われがちで、アイドルファン全員がオタ芸をしていると考える人もいます。しかし全員がオタ芸をしているわけではありません。
後ろのほうで、ゆったりと曲やパフォーマンスを楽しんでいる人もいます。ドリンクを飲むスペースがあることも多いので、ドリンクを飲みながら聴く人も多いようです。
楽しみ方は人それぞれですし、アイドルによって変わることもあります。
ただし、ペンライトを禁止している現場もあるので、必ず確認しておきましょう。事前に調べてもわからない場合は、当日に他のファンの様子を確認したりスタッフに聞いたりすることがおすすめです。くれぐれも勝手な思い込みで使用することはやめましょう。
先入観を捨てて自分の目で確認することが、もっともアイドルの現場を楽しめる方法です。
アイドルの現場にはどんな人がいるの?
アイドルの現場には、男性ばかりというイメージが強く根付いています。実際に男性が多いのは事実で、若者だけではなく30,40代のおじさん世代も多いようです。
ですが、なかにはおしゃれな学生風の男性や、仕事帰りでピシッとしたスーツ姿の男性がいることも。
もちろん女性のファンもいます。ただし、残念ながら「男性ばかり」というイメージが定着しているため、現場にいくことを不安に思う女性もいるようです。ただ、推しのアイドルを応援したい気持ちと現場を楽しみたい気持ちに性差はありません。
1人で行くことに抵抗を感じるかもしれません。しかし、いわゆる「ぼっち参戦」の人も多くいます。むしろ1人で来ている人たち同士で仲良くなれたりするので、1人だからこそ積極的に現場に行ってみてもいいかもしれません。
アイドルの現場ではアイドルと話せるの?
アイドルの現場は、パフォーマンスを楽しんで終わりではありません。イベントによって多少の違いはあるものの、特典会でアイドルに会える場合もあります。
さまざまな特典会の内容がありますが、よくあるのが下記の3つです。
- チェキ
- 握手
- 会話
アイドルの現場に欠かせないアイテムとして、チェキが挙げられます。チェキとは、撮った写真がその場でプリントされるインスタントカメラです。
チェキにも1ショットや2ショット、グループショットなどいろいろな種類があります。ほとんどの場合は有料で、相場は1,000〜2,000円です。
もちろんサイン入りやグループショットなどで、値段が変わる場合があるのでしっかりと確認しておきましょう。
次に挙げられるのはアイドルとの握手です。AKB48のような有名アイドルによって、握手会の存在は興味がない人にも知れ渡りました。
規模の違いはありますが、ほとんどのアイドルで握手会の形態はあまり変わりません。握手できるのは、推しのメンバーだけであったり、メンバー全員だったりとアイドルによって差があります。
会話は、会話単品というよりも他の特典とセットになっていることがほとんどです。例えばチェキを購入したら少しの間会話できたり、握手している間に会話できたりします。
時間にすると長くはありませんが、推しのアイドルと会話している時間はとても貴重です。
アイドル以外の有名人だと、会話できる機会はあまりありません。アイドルならではの、「応援してよかった」と思えるポイントでしょう。
特典会のおかげでアイドルが身近に感じられるので、アイドルオタクの中には「特典会がもっとも楽しみ」という人もいるほどです。
特典会は今後も多様化されることが予想され、アイドルの現場を楽しむ方法のひとつとして積極的に参加してはいかがでしょうか。
アイドルの現場を楽しむための専門用語
アイドルの現場は誰でも楽しめるものですが、アイドル用語を覚えておくとより楽しめます。ただしアイドル用語は初心者には難しく、初めて聞いた時はチンプンカンプンでしょう。
今回はアイドル用語の一部を紹介します。
数が多いので全ては紹介しきれませんが、特に重要と思われるものをピックアップしました。アイドルの現場をより楽しむために、ぜひ参考にしてください。
イキリ
「いきがっている」の略で、他人の迷惑やルールを省みず自分の存在感をアピールする様子です。イキリオタクとも言います。
地蔵
ライブ中に動かない人のことで、新規の人や一般人の可能性が高いようです。ノリが悪いわけではありません。
厄介
推しを応援したい気持ちがいきすぎて、迷惑行為を行う人のことです。
TO(トップオタ)
オタクの中でも影響力のある人物のことです。同じ推しを応援する人同士ではリーダー的存在で、企画を立てたり応援の仕方を考えたりしています。
女ヲタヲタ
アイドルを応援する女性(女オタク)と繋がりたいオタクを指します。女性のアイドルファンは注意が必要です。
出禁
イベントへの出入り禁止とされることです。おもに度を過ぎた厄介などに言い渡されます。
無銭イベント・無銭現場
認知度を上げるため、CDショップやショッピングモールで行われる無料のイベントのことを指します。
単推し
特定のメンバーを推している状態です。
箱推し
特定の1人ではなく、アイドルグループ全員を推している状態です。
推し被り
推しが同じオタクのことです。敵視する人もいますが、仲良くしたほうがアイドルの現場を楽しめます。
おまいつ
現場に必ずと言っていいほど、いつもいるオタクのことを指します。「お前はいつもいる」という言葉の略称です。
在宅
現場に来ないことです。用事があって来られないことだけではなく、ライブより音源や配信を楽しむ人を指すこともあります。
アイドルの現場を楽しもう
アイドルの「現場」とはライブ会場やイベント会場のことを指しますが、行ったことがない人にとってはどんな雰囲気なのか不安になるかもしれません。たしかに個性的な男性客が多いことは否めませんが、女性客もよく見られます。
アイドルに興味を持ったばかりの人は、1人で行くことに不安を感じるでしょう。しかし1人で現場に行く人も多く、むしろそういった人同士で仲良くなるケースも珍しくありません。
アイドル用語を知っておくと他のファンの人と情報交換も捗りますし、推しを応援するときにも楽しめるでしょう。
本記事の内容を押さえておけば、初めてアイドルの現場に行っても楽しめます。推しを応援するためにも、ぜひアイドルの現場に行って精一杯楽しんでください。