ソロアイドルはなぜいない?少ない理由と現状・ソロで活動する方法を解説

「ソロアイドルはなぜいないの?」と検索する人が増えています。結論から書くと、ソロアイドルがまったくいないわけではありません。ただし1980年代と比べると数は大きく減りました。さらに、テレビで見かける機会が少なくなったのは事実です。

その背景には、いくつかの構造的な理由があります。デビューのハードル、費用の分散、そして応援スタイルの変化です。

この記事では、まずソロアイドルが減った理由を整理します。そのうえで、今のソロアイドルが活動している場所と、ソロで活動を始める方法を解説します。

ソロアイドルとは?

ソロアイドルとは?

ソロアイドルとは、グループではなく1人で活動するアイドルのことです。

一般的には、アイドル的ルックスを持った歌手が当てはまります。

ソロアイドルが有名になったのは、1980年代。

松田聖子・小泉今日子・中森明菜といった女性歌手が活躍しました。そして、アイドルという言葉が広まります。

当時のアイドルはソロが主流でしたが、平成後期に入り変化が起こります。

歌番組が減り、音源もCDからインターネットへ移りました。その結果、音楽の売り上げが落ち込みます。そして、アイドルが生まれにくくなりました。

そこで、1人あたりのハードルを下げる動きが起きます。また、ライブをやりやすくするために、グループ化と大人数化が進みました。

アイドルグループの増加に伴い、ソロアイドルは減少していきました。

ソロアイドルが少ない5つの理由【早見表】

まず、理由を先にまとめます。詳しくは、このあと順番に解説します。

理由 内容
1. デビューのハードルが高い 歌唱力もトークも表現力も、すべて1人で担う必要がある。グループなら分担できる
2. 育成コストを分散できない レッスン費や衣装費を1人で背負うため、事務所のリスクが大きい
3. 活動が止まるリスクが大きい 体調不良や卒業があると活動そのものが止まる。グループなら他のメンバーで続けられる
4. 「推しを選ぶ」楽しみが生まれにくい 複数人いると推しメン文化が生まれ、熱量が高まりやすい
5. 露出の場がテレビから現場へ移った ライブや特典会が中心になり、1人で回す負担が増えた

ソロアイドルはいつから減った?時代ごとの変化

時代 主流の形 背景
1970〜1980年代 ソロが中心 テレビの歌番組が中心で、1人で歌う形が一般的だった
1990年代 グループへ移行 バラエティ番組の比重が高まり、複数人での企画が求められた
2000年代後半〜 大型グループの時代 劇場公演や握手会など、人数がいるほど成立しやすい形が定着した
2010年代後半〜現在 ソロが再び増えつつある SNSと配信で1人でも発信できるようになり、卒業後にソロへ転向する例も増えた

つまり「ソロアイドルがいなくなった」わけではありません。活躍の場がテレビからライブハウス・配信・SNSへ移ったのです。そのため、目に入りにくくなったというのが実態に近いといえます。

今のソロアイドルはどこで活動している?

  • グループ卒業後のソロ転向……知名度とファンを引き継いで始められる、最も多いパターンです。
  • ライブアイドルとしてのソロ活動……対バン形式のイベントに1人で出演し、特典会で直接ファンを増やしていく形です。
  • 配信・SNS発……ライブ配信アプリやショート動画で先にファンを集めます。そして、そのままソロで活動を始めるケースが増えています。
  • 声優・アニソン系……楽曲活動とライブを1人で行う形が定着しています。つまり、実質的なソロアイドルです。

そのため、最近のソロアイドルを知りたいときは、テレビを見ても見つかりません。むしろ、ライブハウスのイベント情報や配信アプリを見るほうが早いです。

アイドルがソロで活動するメリット

アイドルがソロで活動するメリット

アイドルがソロで活動するメリットは、以下の通りです。

  1. 一方、ファンの視線やコールを独占できる
  2. なお、グループメンバーとしてのソロ活動なら、これまでの人気を流用できる
  3. つまり、ネットを使った1対1の活動ができる

順番に説明していきます。

ファンの視線やコールを独占できる

ソロ活動の場合、お客さんは全員、自分のファンです。

ほかのメンバーのファンや自分に興味ない人がいないので、よりモチベーションが高まるのがメリット。

一方、アイドルグループによくあるのが、メンバー間の格差。

人気のあるなしがはっきりわかれるため、結局は実力や魅力がなければ、アイドルとして目立つ機会を与えられません。グループの中でも競争があるのです。

しかし、ソロアイドルなら、その心配がないのも魅力です。

本人は気がつかないような魅力を、ファンが見つけてくれるのもうれしいですね。

グループメンバーとしてのソロ活動なら、これまでの人気を流用できる

最大のメリットは、グループ活動で得た人気をそのまま流用できること。

すでに認知度が高く、多くの固定ファンがついているため、一定の成功が保証されています。

一例として、元欅坂46の平手友梨奈さんを挙げます。

ソロ曲「ダンスの理由」が、オリコンデイリーデジタルシングルランキングで初登場1位を獲得。MVの再生数は300万回を超えています。

ソロアイドルのデビューとしては、かなりの好成績です。

このようにはじめからファンがいる状態でスタートできるのも、ソロアイドルとしての強みになります。

ネットを使った1対1の活動ができる

ソロアイドルは、オンライン活動でも有利です。

ソロアイドルは比較的スケジュール調整がしやすいので、オンラインイベントを複数開催しやすいという強みがあります。

コロナの影響でライブが自粛傾向になって以来、オンラインイベントが活発に行われるようになりました。

坂道グループをはじめとして、多くのアイドルがオンライントーク会やサイン会を行っています。

しかし、アイドルグループは大人数なので、各メンバーのスケジュール調整をしなければなりません。

基本的に全員参加のため、気軽に行えないのがデメリット。

この点も、フットワークの軽いソロアイドルには大きなチャンスです。

1対1でのオンラインイベントは、握手会やリリースイベントなどの接触イベントと同じくらい親近感があるので、ファンの満足度が高いのが特徴。

交通費や宿泊費がかからない分、地方に住んでいても気軽に参加できるため、ファンにとってはうれしいイベントです。

時代の変化に柔軟に対応していけるのも、アイドルにとって有利な点です。

アイドルがソロで活動するデメリット

アイドルがソロで活動するデメリット

ソロアイドルのデメリットは、苦手なことを人数で補えないところ。

好みが多様化している現代で、1人のアイドルが多数のファンを獲得するのは簡単ではありません。

たとえば歌唱力がすぐれていても、トークがイマイチであれば、ファンになってもらえない場合があります。

しかしグループなら、1人でも推せるメンバーがいればファンになってもらえます。

音痴キャラみたいな子や、リズム感がなくて笑いを誘う子でも、欠点が魅力になることがあります。

1人では目立たなくても、メンバーとの相性や相乗効果で輝けるんですね。

ソロではそうはいきません。

苦手なことを補ってもらえないのが、デメリットになります。

ソロアイドルはいない?消えた?

ソロアイドルはいない?消えた?

ソロアイドルがいなくなったと思われる一因として、TVやラジオに出るのがむずかしくなったことが挙げられます。

昔は毎日のように歌番組を放送していたので、ソロの新人アイドルが出演する機会はたくさんありました。

しかし、いまは地上波での歌番組が減っています。

数少ない歌番組には、有名グループや事務所の力が強いアイドルが優先されるため、ソロアイドルはよほど売れていない限り中々出番がありません。

またソロで売り出すと「ゴリ押し」だと叩かれる危険があるため、ますますソロアイドルが生まれづらくなりました。

一因として、男性アイドル市場を独占するジャニーズが、ソロでの売り方を極力避けてきたことも影響し、グループが主流になっています。

このように時代の変化によって、ソロアイドルが認知される機会が減ったため、ソロアイドルが消えた印象が強くなったと思われます。

ですが、ソロアイドルが本当にいなくなったわけではありません。

最近のソロアイドルについては、次の項目で説明していきます。

歴代のソロアイドルは?最近は?

歴代のソロアイドルは?最近は?

歴代のソロアイドルには、どんな人がいたのでしょう?

歴代のソロアイドル(1980〜2010年代)

年代ごとの代表的なソロアイドルを、以下にまとめました。

1980年代 松田聖子・中森明菜・小泉今日子・早見優
1990年代 安室奈美恵・広末涼子・華原朋美・鈴木あみ
2000年代 松浦亜弥・後藤真希・藤本美貴・浜崎あゆみ
2010年代 武藤彩未・遠藤舞

80年代にはじまったソロアイドルブームは、2000年代で終わりを迎えています。

最後に流行ったソロアイドルとして、よく挙げられるのは松浦亜弥さん。

2000年代はちょうど「モーニング娘。」をはじめとするアイドルグループが流行した時期でした。

ソロからグループへと、アイドルの活動が切り替わった時期だったため、より強く印象に残っているのでしょう。

ソロで活動しているアイドルの例

また、ソロで活動しているアイドルとしては、以下の3人が知られています。
※以下は2021年1月時点の情報です。最新の活動状況は各公式発信をご確認ください。

上野優華 2012年『Dream Vocalist loved by ヤングマガジン賞』を獲得し
2013年キングレコードからソロデビュー
「アイドル界のバラードの女王」との呼び名もある
ライブでは時に歌よりMC(語り)が長くなるといった自由奔放なパフォーマンスで観客を魅了する
吉川友 ハロプロエッグ(ハロー!プロジェクトの研修生)の研修課程を修了
2011年歌手としてソロデビュー
舞台出演にも積極的で、2013年には東宝ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」に出演
新井ひとみ ガールズ・ダンス&ボーカルグループ・東京女子流のメンバー
2019年ソロデビュー
コンセプトは80年代アイドル風アイドル

上記のほかにも、様々なソロアイドルが活動しています。

アイドルグループが主流になっても、ソロアイドルを求める声はなくなりません。

2010年代からは歌手だけでなく、役者やモデルなどマルチに活躍するソロアイドルも登場しました。

今後も様々なタイプのソロアイドルの登場が予想されます。

ソロアイドルになるためには?

ソロアイドルになるためには?

ソロアイドルになる方法は、大きくわけて以下の2つです。

  • 実際に、アイドルグループからソロデビューする
  • 加えて、ソロアイドルのオーディションを受ける

ひとつひとつ説明していきます。

アイドルグループからソロデビューする

まずアイドルグループに所属して実績を積み、その実績を活かしてソロ活動する方法です。

特徴は、はじめからファンがいるので、ソロ活動をしても失敗率が低いこと。

アイドルグループ出身という経歴も、大きな強みになります。

グループ活動を通して経験したことが、ソロ活動に生きるので、ソロアイドルの中でも成功する確率が高いです。

ソロアイドルのオーディションを受ける

ソロアイドルを募集しているオーディションに応募し、そこで合格してデビューする方法です。

一般的にアイドルになる方法は、オーディションに合格してデビューしたケースが多いですが、ソロアイドルになる方法も同様です。

メリットは、あえてソロアイドルを募集しているだけに、事務所からの大きなバックアップを期待できること。

個性など特出した部分を求められますが、それだけ自分の強みを生かしやすいとも言えます。

なお、アイドルという言葉そのものの成り立ちについてはたとえば、アイドル(Wikipedia)も参考になります。

まとめ:ソロアイドルが輝く時代がきた?

まとめ:ソロアイドルが輝く時代がきた?

記事の内容をまとめると、次のようになります。

  • そのうえ、ソロアイドルとは、グループではなく1人で活動するアイドルのこと
  • また、ソロアイドルは完璧さを求められるため、減少した
  • さらに、マルチに活躍するソロアイドルが出はじめている

アイドルグループが飽和状態のいま、ソロアイドルを求める声が高まってきています。

最初からソロデビューする人、グループを卒業してソロ活動をはじめる人もいるので、今後もソロアイドルは少しずつ増えていくと思われます。

推せるソロアイドルを見つけたら、ぜひ応援してあげてください。

ソロでの活動を考えている方は、未経験からアイドルになる方法アイドル事務所一覧もあわせてチェックしてみてください。

この記事を書いた人
メタボおにぎり |i-me(アイミーメディア)編集部
BANZAI JAPAN(バンザイジャパン)アイドル運営スタッフとして3年活動。美容系・サロン系の記事を得意とするライター。
アイドルを目指す人と応援する人の「知りたい」に応えるため、現場での取材・インタビューをもとに記事を執筆しています。